コラムシリーズ4 合唱サークル指導者という音楽の仕事

たとえいっとき音楽から離れたとしても
音楽の仕事はいつでも始められる
いつからでも音楽家になれる
人生には大きなターニングポイントがいくつかあります。
就職、結婚、出産、育児、病気、怪我、介護、体調などなど。
せっかく音楽家としてのキャリアをスタートさせ仕事を続けたいと思っていても、自分の力ではどうにもできない状況に陥り、音楽の仕事から離れざるを得ない場合があります。
でも状況がまた変化して、例えば育児が一段落したとか、病気が回復したなどで音楽の仕事ができるようになる場合もあります。
そんな時、すっと音楽の仕事にまた就くことができたらどんなにラッキーでしょう。
あるいは声楽科を卒業後、音楽とは関係のない仕事をしていて音楽を職業としないで長い年月を過ごしてきたけれど、やはり音楽の仕事がしたい、とふと思う瞬間が来るかもしれません。そんな時、音楽の仕事と巡り会えたらすごく嬉しくなりますよね。
音楽家のキャリアは一生続く
会社員ではないので、音楽家は生涯現役です。自分で辞めたいと思った時が引退の時。一方、離れていたけれどまた音楽の仕事がしたいと思った時に、意思さえあれば戻ることができるのも音楽家ならではなのです。
合唱サークル指導という仕事は、音楽を身近に感じ、音楽する喜びをみんなで共有できます。誰でもできる簡単な仕事などではありません。きちんと専門教育を受け、技術や解釈を指導できるプロフェッショナルの仕事です。
教えることで自分が学んできたことを改めて知り、理解が深まることもあり、自分自身の音楽生活が豊かになることでしょう。
教えることは学ぶこと、一生現役の音楽家でいられる、素晴らしい仕事です。
NPO法人で音楽家のキャリアを築く
「NPO法人音楽で日本の笑顔を」では、音大での勉強、経験を生かし音楽の仕事として社会貢献活動できます。
このNPO法人はオペラ歌手の故中島啓江が立ち上げた法人で、1都6県にある300以上のコーラス団体「スマイル合唱団」「青春ポップス合唱団」を支援しています。各地域の合唱サークルを作り、その後の支援活動を行い住民の健全交流を促し、生涯学習、高齢化社会での生き甲斐づくりに寄与しています。また、音楽家達の雇用を促進し、コンサートなどの公演を行い、文化を育む活動も行っているのが特徴です。被災地では心の復興の為に定期的に合唱活動も行っています。
現在、約30名ほどの音楽家指導員が活躍中で、声楽専攻だけでなく、ピアノ・楽器・作曲・指揮など、さまざまな専攻の指導員が合唱指導にあたっています。
「NPO法人音楽で日本の笑顔を」には、常勤・非常勤がある
合唱指導員として、各地域の活動に指導に行くのが主な仕事内容ですが、常勤指導員になると事務局内での内勤業務も行うことになります。
・常勤指導員
月給:200,000円~(フルタイム)
賞与(年2回)・昇給(年1回)有
〈給与例〉給与(賞与含む)+音楽活動=400万円/年
・非常勤指導員
1回1.5時間の合唱指導につき4,000~5,000円(1日2回がセット)
※コンサート出演の際は別途ギャランティーの支給あり
合唱指導の他、コンサート出演の機会も多数! やりがいを感じながら確かな演奏経験も積むことができる
毎日様々な地域の合唱団に行き、合唱団員さんと音楽を通じた交流が持てるだけでも、音楽家として非常にやりがいを感じられることでしょう。それだけでなく、年に数回のコンサートに出演することができ、確かな演奏経験も積むことができます。合唱団の応援団長には安田祥子さんが就任されており、同じステージに立って演奏する機会もあるそうですよ。音楽を通じて社会貢献活動もでき、また演奏家としてもレベルアップしていける、それがNPO法人音楽で日本の笑顔をの職員になる最大のメリットですね。








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