ウルトラシリーズとクラシック音楽① ウルトラセブン最終話「史上最大の侵略 後編」×シューマン『ピアノ協奏曲イ短調』 シン・ウルトラマン便乗短期連載
「そんなに人間が好きになったのか」
〜ウルトラセブン最終回までのお話〜
〜ウルトラセブン最終回までのお話〜
『ウルトラセブン』は1967年に放送された、ウルトラマンシリーズの2作目(円谷ウルトラシリーズでは、ウルトラQ、ウルトラマンに続く3作目)の、全49話の特撮ドラマ作品です。
実は事故の償いで地球を守りはじめた初代ウルトラマンよりも、「そんなに人間が好きになったのか」が動機になったウルトラマンだったりします。
ウルトラセブンは、薩摩次郎という青年が登山中の事故から仲間を救うため、自身を犠牲にしようとした姿に感動して人間のことを好きになります。
そして、咄嗟に救出した次郎の姿をコピーしてモロボシ・ダンという人間に変身し、地球防衛軍のウルトラ警備隊の一員になって、宇宙の侵略者から地球の平和を守る手助けをするようになります。
ウルトラ警備隊の隊員たち、特にヒロインのアンヌ隊員と絆を深めながら、宇宙人の邪悪な陰謀を阻止する物語が1年にわたって繰り広げられました。
人類が宇宙進出を果たしている近未来の表現、それを背景にした精巧なメカニック、敵が侵略者なのでスパイ映画にも通じる陰謀劇、深みのあるドラマ、アンヌとの恋愛描写などから、歴代ウルトラシリーズでも1、2を争う人気作品です。
戦闘シーンでは、トサカ部分が超切断力のブーメランになる必殺武器「アイスラッガー」が絶大なインパクトを誇ります。
さて、そんなウルトラセブンですが、シリーズを通じての戦いの中で、強敵に敗北してしまったり、弱点の冷気攻撃をする怪獣と戦ったりするうちに段々と身体に負担が嵩んでいました。
というところで、最終話のあらすじに入ります。
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