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プレビュー:東京二期会オペラ劇場『こうもり』11月27日(木)〜30日(日) 日生劇場

生誕200年のメモリアル・イヤーのヨハン・シュトラウスII世
しめくくりはもちろんこの作品

充実のキャストで楽しむ見納めのプロダクション

『こうもり』は音楽よし、ストーリーよし華やかな舞台よしでいつ見ても心踊る楽しいオペレッタ。軽快に物語は進み、リラックスして見ていられるものの実は謎に包まれわけありな人物がいて、それぞれの思惑に想いをはせるのも楽しい、奥深い作品です。

二期会のプロダクションは、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、チューリヒ歌劇場の総裁を務めてきた偉大な演出家、アンドレアス・ホモキが手がけたものですが、今回が世界での最終公演になるとのこと。リヒャルト・シュトラウスII世のメモリアル・イヤーであることも考えると見逃せません。

演出アンドレアス・ホモキ

ファルケ役に新たなキャスト

アイゼンシュタインに恥をかかされ、「こうもりの復讐」を遂げようと画策するファルケ博士。割と陰湿でクセがあり、この物語の鍵を握る人物。今回このファルケ役に若手の二人、黒田祐貴と菅原洋平が抜擢されました。物語に深みを与える二人のパフォーマンスに期待が高まります。

さらに注目したいのは指揮者です。2015~23年ハイデルベルク歌劇場とハイデルベルク・フィルハーモニーの音楽監督、今年からは札幌交響楽団の首席指揮者に就任したエリアス・グランディが務めます。

指揮エリアス・グランディ ©felix broede

歌唱はドイツ語、台詞は日本語という上演形式でわかりやすくクオリティの高い公演を実現してくれることでしょう。オーケストラは新日本フィルハーモニー交響楽団です。

軽妙洒脱で洗練された舞台、日本最後の上演、メモリアル・イヤーのしめくくり、ということで、鑑賞しないわけにはいきません。


東京二期会オペラ劇場『こうもり』
公演情報
12月27日(木) 18:00
12月28日(金) 14:00
12月29日(土) 14:00
12月30日(日) 14:00

会場:日生劇場
チケット料金:22,000〜3,000円

詳しくは:東京二期会

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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