プレビュー :ウクライナ国立歌劇場オペラ 『アイーダ』『トゥーランドット』1月4日(日)~18日(日)東京文化会館ほか全国

オペラ作品の中でもスペクタクル性の高い2大作品を上演
オペラの年始めとして
キエフ・オペラの名称で親しまれていたウクライナ国立歌劇場オペラが3年ぶりに8度目の来日公演を行います。
2022年の侵攻からわずか3カ月後には劇場を再開、さらに戦禍が続く現在でも活動は継続、そして再び劇場の引っ越し公演をやってのけるという大変気骨のあるオペラハウスです。
今回はヴェルディの『アイーダ』、プッチーニの『トゥーランドット』というイタリア・オペラの2大スペクタクル超大作を上演します。
年始めにふさわしい華やかな作品ですので、一年で最初に鑑賞するオペラとして最適です。
アイーダとトゥーランドット、どちらを見る?

『アイーダ』はファラオの時代の古代エジプトが舞台。エジプトの若き将軍ラダメス、エジプトの王女アムネリス、奴隷の身となったエチオピアの王女アイーダをめぐる、三角関係の物語です。とにかくスケールが大きく、第2幕のエジプト軍が勝利して凱旋する際の「凱旋行進曲」は誰もが知る名曲。スペクタクルと三角関係、というまさにこれぞオペラという作品です。
『トゥーランドット』は中国の北京が舞台。祖国が滅亡した放浪の王子カラフが絶世の美女だけれど無慈悲な姫トゥーランドットを好きになってしまいます。姫が出す3つの謎に挑み、最後に二人は結ばれるというおとぎ話です。プッチーニオペラに欠かせないキャラクターである自己献身のキャラクターとして、カラフに仕えるリュー、トゥーランドットに仕える3人の不思議な大臣、ピン、パン、ポンほか、ファンタジックかつエキゾチックな要素が満載です。こちらも第3幕冒頭に歌われる「誰も寝てはならぬ」というカラフ王子による有名なアリアがあります。
どちらもスペクタクルとスケールの大きさでは互角、そして誰もが知る有名なアリアがあります。
このオペラハウスならではの魅力

ウクライナ国立歌劇場オペラで鑑賞する際の聴きどころとの一つとして、重厚な合唱が挙げられます。オペラは歌手一人ひとりの技量に目が向きがちです。今回も一流の歌手を輩出しているウクライナでも国を代表する歌手が揃っています(1月7日公演にはゲストとしてテノールの笛田博昭がカラフ役で出演します)。けれども、実は合唱も注目すべきポイントです。結束力の高い合唱が楽しみです。
また、首席指揮者のミコラ・ジャジューラの職人技にも注目したいです。2013年から首席指揮者を務め、激動のカンパニーを音楽面でしっかり支えています。
2026年には創立158年目を迎えるという由緒正しいウクライナ国立歌劇場、ウクライナの伝統と文化を守り抜こうという彼らの気概を感じることができる舞台になることでしょう。
ウクライナ国立歌劇場オペラ
『アイーダ』
公演情報
1月4日(日)16:00 《僅少》
会場:東京文化会館
チケット料金:25,000〜9,000円
1月8日(木) 18:30 《完売》
会場:高崎芸術劇場 大劇場
お問合せ:高崎芸術劇場
1月10日(土)16:00 《完売》
会場:武蔵野市民文化会館 大ホール
チケット料金:20,000〜10,000円
1月16日(金) 18:30
会場:和歌山県民文化会館 大ホール
チケット料金:18,000円~8,000円
1月18日(日) 15:00
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
お問合せ:中京テレビクリエーション
『トゥーランドット』
公演情報
1月6日(火)18:30
1月7日(水)14:00 《僅少》
会場:東京文化会館
チケット料金:25,000〜9,000円
1月9日(金) 18:30
会場:高崎芸術劇場
お問合せ:高崎芸術劇場
1月11日(日) 15:00
会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨木県立県民文化センター) 大ホール
チケット料金:18,000円~8,000円
1月12日(月・祝) 15:00
会場:新潟県民会館 大ホール
チケット料金:18,000円~8,000円 U25 4,000円
1月14日(水) 18:30
会場:本多の森 北電ホール(金沢)
チケット料金:18,000円~8,000円
1月17日(土) 15:00
会場:フェスティバルホール(大阪)
チケット料金:25,000円~9,000円 U25 4,000円
お問い合わせ:光藍社チケットセンター 050-3776-6184(12-15時/土日祝、年末年始休み)
詳しくは:光藍社










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