【全公演中止】プレビュー:2022年9月24日(土)〜10月2日(日) クロノス・クァルテット
東京公演
9月28日の東京公演ではライヒの『ディファレント・トレインズ』と『トリプル・クァルテット』を聴くことができます。『ディファレント・トレインズ』は、ライヒ自身の幼少時代と、同時代にヨーロッパで起きていたホロコーストを『汽車』でつないだ、ミニマル・ミュージックの傑作です。1989年のグラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞しました。
クロノス・クァルテットはこの2作品の初演者で、同じコンサートでこの2曲が聴けるのは大変なことなのです。またグラスの『弦楽四重奏断章』は上記「フィフティ・フォー・ザ・フューチャー」のために書かれた作品です。他にジョン・コルトレーンの『アラバマ』、ローリー・アンダーソンの『フロー』など多彩な曲が並び、クロノス・クァルテットが類まれな存在であることがよくわかるプログラムです。
東京公演
クロノス・クァルテット plays ライヒ
2022年9月28日(水)会場:東京オペラシティコンサートホール
開演:19時
★ チケット料金
4,000円〜6,000円
詳しくは:チケットスペース
埼玉公演
BlackAngels(C) Lenny Gonzalez
9月30日の埼玉(彩の国さいたま芸術劇場)での公演では、ジョージ・クラムの『ブラック・エンジェルズ』が演奏されます。1970年、ベトナム戦争の最中に作られた曲で、クロノス・クァルテット結成の契機になった作品と言われています。
ライヒの『振り子の音楽』、オノ・ヨーコの『トゥ・マッチ・ザ・スカイ』、ライリーの『サン・リングズ』から『ワン・アース ワン・ピープル ワン・ラブ』など、単に演奏するだけでない視覚的な演出が施されるシアトリカルな作品が並びます。そしてジミ・ヘンドリックスの『紫のけむり(パープル・ヘイズ)』が数十年ぶりに演奏されることにも注目です。
『ブラック・エンジェルズ』
埼玉公演
クロノス・クァルテット 《ブラック・エンジェルズ》
2022年9月30日(金)会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
開演:19時30分
★ チケット料金
5,000円〜6,000円
詳しくは:彩の国さいたま芸術劇場
神奈川公演
SunRings (c)Wojciech-Wandzel
10月1日の神奈川県立音楽堂ではテリー・ライリーの『サン・リングズ(太陽の輪)』全10楽章が日本初演されます。この曲はNASAのボイジャー計画25周年コンサートのためにクロノス・クァルテットがライリーに委嘱したもの。探査機から地球に送られてきた「宇宙の音」を使用しています。映像、合唱も加わるスケールの大きな作品です。
一昨年の来日時に上演する予定だったのが中止になり、2021年3月には、リモートにより合唱のやえ山組とクロノス・クァルテットのメンバーとで『サン・リングズ』の3楽章がセッションされました。今回ようやく全曲演奏されます。ライリーは現在山梨県在住、日本初演に立ち会ってくれたらうれしい限りですね。
『サン・リングズ』第10楽章『ワン・アース ワン・ピープル ワン・ラブ』
神奈川公演
クロノス・クァルテット
テリー・ライリー《サン・リングズ》
2022年10月1日(土)会場:神奈川県立音楽堂 ホール
開演:17時
★ チケット料金
5,500円〜6,000円
詳しくは:神奈川県立音楽堂
京都、岩手公演
9月24日、日本公演初日は京都(ロームシアター京都 サウスホール)です。クラムの『ブラック・エンジェルズ』とライヒの『ディファレント・トレインズ』の両方を演奏するという豪華な内容。
そして最終公演は10月2日の盛岡(盛岡市民文化ホール 小ホール)です。ライリーの『サン・リングズ』から『ワン・アース ワン・ピープル ワン・ラブ』、ライヒの『ディファレント・トレインズ』などが演奏されます。
京都公演
クロノス・クァルテット
《ブラック・エンジェルズ》&《ディファレント・トレインズ》
2022年9月24日(土)会場:ロームシアター京都 サウスホール
開演:18時
★ チケット料金
5,000円〜6,000円
詳しくは:ロームシアター京都
岩手公演
クロノス・クァルテット
plays ライヒ《ディファレント・トレインズ》
2022年10月2日(日)会場:盛岡市民文化ホール 小ホール
開演:17時
★ チケット料金
6,000円〜7,000円
詳しくは:盛岡市民文化ホール
公演一覧
Pick Up公演
ヘッダー写真 (c) Jay_ Blakesberg
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