初心者向け〜オペラ基本用語集〜

スタッフ編

オペラ基本用語
制作者について

作曲

オペラが誰の作品かと聞かれるとき、多くの場合は作曲家の作品だとされます。オペラが歌劇と呼ばれる以上、歌と音楽が作品の根幹だとされています。また、ワーグナーなど台本まで作曲家が制作している例もあります。

台本

劇のセリフや、どんな演技をするかの指示を書いた本、およびそれを制作する人です。作曲家が兼業することもありますが、専門で台本を制作する人が行うのが一般的です。

演出(演出家)

オペラの演出を決定する人という意味ですが、演出家が多くのオペラの広告などで目立つところに記載されているのには訳があります。

というのも、演出によって物語の見た目がガラっと変わることがあるからです。

例えば…..

『ランメルモールのルチア』というオペラはもともと16世紀のイギリス・スコットランドのランメルモール(ラマムア)という地域を舞台にした恋愛悲劇ですが、演出家サイモン・ストーンの手にかかると、アメリカを舞台にした現代劇に変貌します。

話の大筋はあまり変わらないのですが、衣装はダウンジャケットにデニム、馬ではなく自動車に乗り、武器には剣ではなく拳銃が登場するようになっています。

紹介した例は特に変化がわかりやすいものですが、同じオペラ作品でも演出が誰かによって細かな設定に違いが表れるため、演出家に注目する愛好家が多いのです。

オペラ基本用語
出演者(歌手)について

オペラにおいて、歌手は「どの高さの声で歌うか」で呼び方と役割が分けられていて、その役割分けを「パート」といいます。

基本的なパート

ソプラノ

一番高い声で歌う女声のパート。メインヒロイン率が高く、花形になりやすいです。

メゾ・ソプラノ

ソプラノより一段低く、アルトよりは一段高い中間の高さのパート。ソプラノやアルトと分けて扱わない場合があります。

アルト

コントラルトともいいます。低めの声で歌う女声のパート。ただし基本的な男声パートよりは高く、あくまで女声パートの範疇での低めです。

テノール(テナー)

男声の高音。多くのオペラで主人公の男性を担います。

バリトン

テノールより一段低く、バスよりは高い中間の高さ。バスとして扱われることもあります。

バス

一番低い声で歌う男声。王様役や主要キャラの父親役などの大人の男性の役が多いです。

次のページ
スタッフ編|出演者について~特殊なパート,その他関連用語,主要な裏方について

オペラハーツの編集とライターを兼任。 小中でピアノ教室に通い、中高では吹奏楽部で打楽器を担当した程度の演奏経験。 クラシック以外にロック、EDM、ボカロ、ゲーム音楽なども好んで聴く。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。