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プレビュー:ウクライナ国立バレエ「初夢バレエまつり」「プレミアム・ガラ」『ジゼル』2025年1月3日(金) LINE CUBE SHIBUYA 、1月4日(土)〜6日(月) 東京文化会館 1月8日(水)~19日(日)全国公演

全幕『ジゼル』のほか
今回はガラ公演も

今回は新年早々に来日

ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)が、年が明けてすぐに来日します。今回は、全国で『ジゼル』を、そして東京公演では、新年に相応しく「初夢バレエまつり」と、「プレミアム・ガラ」が行われます。

プリンシパルのオリガ・ゴリッツァ、ニキータ・スハルコフ、ヤン・ヴァーニャ、オレクサンドル・オメリチェンコ、イローナ・クラフチェンコ、ファースト・ソリストのカテリーナ・ミクルーハらが主演します。

2022年に芸術監督となった寺田宜弘体制による、充実した公演内容になりそうです。

『ジゼル』ではアリーナ・コジョカル、アレクサンドル・トルーシュが出演

全幕披露する『ジゼル』は、日本からの義援金で65年ぶりに舞台美術や衣裳が一新された、V.ヤレメンコ振付の新制作プロダクションです。ラストシーンが心にのこる美しい『ジゼル』、今回は3公演のうちの1公演に世界的な名プリマであるアリーナ・コジョカルと、ハンブルク・バレエ団のプリンシパルのアレクサンドル・トルーシュが登場します。ルーマニア出身のコジョカルはキーウ国立バレエ学校に留学し、それから英国ロイヤル・バレエ学校に転校、卒業後にウクライナ国立バレエにプリンシパルとして入団します。そののち英国ロイヤル・バレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団、ハンブルク・バレエ団のゲスト・プリンシパルを経て、世界中で活躍しています。ウクライナ国立バレエとの縁が深いコジョカルの登場は、ウクライナ国立バレエとのとても深い絆を感じさせます。

新しいレパートリーのお披露目となるガラ公演も期待

1月3日に行われる「初夢バレエまつり」は、お正月気分たっぷりの華やかなハイライト集になっています。ウクライナ国立バレエといったらお馴染みの『ゴパック』、そして『ジゼル』『コッペリア』『サタネラ』『海賊』より第2幕の花園の場、そして『パキータ』と豪華です。

1月4日の「プレミアム・ガラ」では『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』『ジゼル』『海賊』より第1幕のパ・ド・トロワ、『ゴパック』またジョン・ノイマイヤー振付の『スプリング・アンド・フォール』も上演します。

『スプリング・アンド・フォール』は今回全編上演、また『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』はフレデリック・アシュトン振付による版で、新たにカンパニーのレパートリーに加わりました。新たなレパートリーを得て前進を続ける今のウクライナ国立バレエの姿を見ることができます。

2022年7月に奇跡の来日と言われてからも、ウクライナ国立バレエは来日公演を続けてくれています。けれども彼らはまだ戦時下にあることを忘れてはいけないと思います。世界レベルのクオリティを維持し、ステージ上では凛とした美しい姿を見せてくれるウクライナ国立バレエダンサーたちを応援しましょう。


「初夢バレエまつり」
1月3日(金) 12:00、16:00
会場:LINE CUBE SHIBUYA
チケット料金:9,500円、こども(小学生以下)4,500円

「プレミアム・ガラ」
1月4日(土)15:00
『ジゼル』
1月5日(日)15:00
  6日(月)14:00、18:30
会場: 東京文化会館
チケット料金:7,000〜19,000円
『ジゼル』
1月8日(水)~19日(日) 富山、京都、大阪、愛知、福岡他

詳しくは:光藍社

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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