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プレビュー:フィリップ・ジャルスキー&ティボー・ガルシア デュオ・リサイタル

待望のデュオ・コンサート
多彩なプログラム


デュオは日本で初お目見え

カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーとギタリストのティボー・ガルシアがコンビを組み、デュオのコンサートを行います。

この二人は2021年に『ギターに寄す』というアルバムを発表しており、デュオでコンサートを行っていました。(2人の対談の日本語訳、日本語解説、歌詞対訳付きのSACDハイブリッド版は2025年7月リリース)。今回、いよいよ日本でも公演が行われることになり、まさに待望のコンサートなのです。

フィリップ・ジャルスキーはカウンターテナーのトップスターで、繊細さ、力強さなど自在に歌い分け、圧倒的な歌唱によりバロック・オペラはじめ17世紀の声楽人気を牽引しています。また、バロック・オペラ、さらにクラシックといったジャンルにとどまることなく、幅広いレパートリーと多彩なミュージシャンとの共演は常に注目の的というスーパースターです。

ギタリストのティボー・ガルシアもまた天才ギタリストとしての名声を獲得している人気者。超絶技巧も難なくこなす彼のギタープレイはこれまた圧倒的で、スペイン系フランス人ということもあり、クラシックだけでなく、現代作品、フォークロアなテイストの音楽も披露しています。

そんな二人の邂逅で生まれる至高の芸術はまさに一期一会で、絶対に聞き逃せません。

休憩なしで繰り広げられるさまざまな作品

上演されるのは、ジョルダーノの『カーロ・ミオ・ベン』、シューベルトの『魔王』、バルバラの『美しい9月』、ボンファ『黒いオルフェ』より「カーニバルの歌」などなど、歌曲からシャンソン、ボサノヴァ、オペラのアリアまで非常にバラエティに富んだ作品が集められています。これだけ異なるスタイルの曲が一つのコンサートで成立するのは、ずば抜けたギタリストがいるおかげ。途中ギターソロの曲も演奏されます。

きっと劇場は、親しい人を招いてお気に入りの曲を聞かせてくれるような、リラックスした親密な空間となることでしょう。

稀有な才能の持ち主二人が披露する貴重な公演をお楽しみください。
10月7日、すみだトリフォニーホール、10月9日には王子ホール(完売)でも同じプログラムでの公演があります。

ダウランド作曲:暗闇の中に私を住まわせておくれ

ボンファ作曲:~黒いオルフェ~より、「カーニバルの朝」


フィリップ・ジャルスキー&ティボー・ガルシア デュオ・リサイタル

●開演:2025年10月13日(日・祝)14:00
会場: 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
チケット料金:7,000〜6,000円  (U-25*:3,000円)*U-25:公演時、25歳以下の方対象/入場時、身分証明書を提示してください。

詳しくは:彩の国さいたま芸術劇場

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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