プレビュー:東京バレエ団『白鳥の湖』

日本で唯一ブルメイステル版を上演
主役デビューダンサーも

見どころが多くメリハリの効いた
ブルメイステル版


東京バレエ団が魅力的なキャストを揃えて『白鳥の湖』を上演します。

東京バレエ団のレパートリーはブルメイステル版で、日本では唯一東京バレエ団のみで演じられます。

第2幕での静謐で幻想的な湖のほとりで踊る白鳥たちも必見ですが、この版のユニークさが顕著に現れているのが第3幕です。

第3幕は舞踏会。各国からやってきたプリンセスに随行したダンサーによるディヴェルティスマンや、黒鳥オディールがオデットに変身して王子を誘惑する重要な場面です。

ブルメイステル版では父親であるロットバルトと共にオディールは舞踏会に乗り込む、という禍々しい雰囲気を撒き散らしています。また各国の人々は全員オディールとロットバルトとの仲間という設定になっているのです。

王子と黒鳥によるパ・ド・ドゥ(オディールによる32回転がある)はもちろん目が釘付けになりますが、フィナーレにディヴェルティスマンの人たち全員が一緒に踊る迫力にも圧倒されます。

版によってこんなに異なるものか、ということを実感できる迫力です。

充実したキャスト


今回ゲストにマリインスキー・バレエの永久メイを迎えます。儚く、しかし凛とした美しいバレリーナ、永久は、全幕のオデット/オディール役を務めるのは初めてだそう。楽しみですね。

そして秋山瑛 も全幕デビューとなります。

さらに。『白鳥の湖』は王子の心の成長物語とも言われます。母親のすすめるままに結婚相手のプリンセスたちを見ても心が動かされません。しかし、湖でオデットと出会い、舞踏会ではプリンセスたちを母親の前で拒絶します。ロットバルトとオディールの罠にはまってしまうものの、オデットの愛を貫く青年に成長していくのです。

東京バレエ団は、ジークフリート王子はゲストなし、すべて団員が踊ります。特に今回、大塚卓がジークフリート王子デビューとなります。他に王子は柄本弾、宮川新大が演じます。オデット/オディールはもう一人、沖香菜子がキャスティングされています。それぞれの解釈を楽しみましょう。

なお、東京公演を終えたのち、京都、西宮、堺でも上演します。

Photo by Koujiro Yoshikawa

ナタリア・ブルメイステルが語る ――ブルメイステル版「白鳥の湖」誕生秘話

【INTERVIEW】舞台美術家 エレーナ・キンクルスカヤ ――東京バレエ団ブルメイステル版「白鳥の湖」

東京バレエ団ブルメイステル版「白鳥の湖」プロモーション映像


公演情報
【東京公演】
9月9日(水) 18:30開演 (完売)
9月10日(木) 18:30
9月11日(金) 18:30
9月12日(土) 12:30、18:30 (18:30公演は完売)
9月13日(日) 13:00
会場:新国立劇場オペラパレス 
チケット料金:17,000円〜6,000円

【京都公演】
9月17日(木)18:30開演
会場:ロームシアター京都 メインホール
チケット料金:13,000円〜3,000円

【西宮公演】完売
9月19日(土)14:00開演
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
チケット料金:13,000円〜3,000円

【堺公演】
9月21日(月・祝)14:00開演
会場:フェニーチェ堺 大ホール
チケット料金:13,000円〜3,000円

詳しくは:東京バレエ団

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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