オペラあらすじ「カルメン」ジョルジュ・ビゼー
カルメン|Carmen
作曲:ジョルジュ・ビゼー
原作:プロスペル・メリメの小説「カルメン」
台本:リュードヴィック・アレヴィとアンリ・メイヤック
初演:1875年3月3日、オペラ・コミック座(パリ)
構成:全4幕
上演時間:約2時間20分
登場人物
カルメン |たばこ工場で働くロマの女性
ドン・ホセ |カルメンに恋する衛兵の伍長
エスカミーリョ|花形闘牛士
ミカエラ |ホセの許嫁
スニガ |衛兵隊長
ストーリー
〜魔性の美女カルメンをめぐる激情悲劇〜
魔性の美女カルメン、堕ちていく青年ドン・ホセ
場面はセヴィリアのとある広場。
たばこ工場で働く女性たちの昼休みを待っている男性たち。彼らのお目当ては、カルメン。
一方、純情な青年、ドン・ホセはカルメンに目もくれず、許嫁から手渡された母からの手紙を読んでいます。
カルメンは自分に興味を示さないホセに花を投げつけ気を引こうとします。
工場内で喧嘩が起き、カルメンは逮捕されます。
見張りを頼まれたホセは、カルメンの口車に乗り、彼女を逃がして営倉に入れられてしまいます。
恋敵の出現、破滅への序章
一か月後、広場に現れた人気闘牛士エスカミーリョが、カルメンに一目惚れし去っていきます。
営倉からでてきたホセは約束した酒場に現れます。
逃がしたお礼の歌と踊りを見せたカルメン、そこに帰隊のラッパが響きホセは気が気ではなくなります。
その様子を見たカルメンが、除隊して自分たちの仲間になれとホセをそそのかします。
偶然現れた上官に剣を向け、ホセは除隊となってしまいます。
不吉な暗示
仕方なくカルメンの仲間と一緒になったホセですが、カルメンの心はすでにホセにありませんでした。
仲間と集まって、カルメンは占いのカードを何度も弾きますが「死」のカードしか出なく不吉に感じます。
そこに母の危篤の知らせを持ってきた許嫁ミカエラと共にホセは故郷に帰って行きます。
最終章、俺だけのカルメン
広場にエスカミーリョと恋人なったカルメンが現れます。
故郷より戻ってきたホセは、カルメンに復縁を求めます。
しかし、人気の闘牛士エスカミーリョに夢中のカルメンはもはやホセなぞは相手にしません。
闘牛士の勝利をたたえる歓声の中、逆上したホセが、カルメンを刺し殺して幕はおります。
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