願いごとが叶う瞬間を体験できるバレエ『シンデレラ』|あらすじや振付師による違い、見どころを解説
現代では、シンデレラのように「ある日、突然白馬に乗った王子様がやってきて人生が変わる」ような願いごとが叶うのは難しいでしょう。
しかし、バレエを鑑賞することで、願いごとが叶う瞬間を目の当たりにすることは可能です。美しい踊りと音楽で表現される舞台、バレエ『シンデレラ』を観て願いが叶う瞬間を体験しましょう。
今回は、バレエ『シンデレラ』のあらすじや登場人物、振付師による違いなどを解説していきます。
「夢物語のような恋愛に憧れている」「頑張っている姿を認められたい」という気持ちを持っている方は、この記事を通してバレエ『シンデレラ』について深く知り、ぜひ『シンデレラ』の舞台を観にいってみてくださいね。
シンデレラを通して、あなたの心の底にある願いごとを叶えましょう。
1. バレエ『シンデレラ』のあらすじ・登場人物
童話『シンデレラ』のストーリーは皆さんご存知でしょう。バレエ『シンデレラ』もストーリーは童話とほぼ同じです。
演出によって設定が異なりますが、最も有名なアシュトン版では童話と同じ流れで話が進んでいきます。
おさらいも兼ねて、バレエ『シンデレラ』のあらすじや登場人物を見ていきましょう。
1. 1 バレエ『シンデレラ』の登場人物
- シンデレラ…物語の主人公、継母・義姉らと暮らしている
- 継母…シンデレラと暮らすいじわるな継母、シンデレラを召使いのようにこき使っている
- 2人の義姉…継母の実娘、継母とともにシンデレラをいじめる
- 仙女…シンデレラに魔法をかけて助けてくれる魔法使い
- 王子…城の王子様
- 四季の精…仙女とともに現れる春・夏・秋・冬の精、それぞれの季節を踊りで表現する
1. 2 バレエ『シンデレラ』のあらすじ
バレエ『シンデレラ』は1〜3幕まである全幕バレエです。それぞれの幕で何が起こるのか、最も有名なアシュトン版のストーリーを詳しくご紹介します。
1. 2−1 【1幕】
シンデレラの家〜舞踏会前
バレエ『シンデレラ』の舞台は、シンデレラや継母、義理の姉たちが住む家から始まります。継母たちに召使いのように扱われるシンデレラは、掃除や家事など雑用を命じられています。
そんな中、継母や義理の姉たちは、お城で開かれる舞踏会の準備に大忙しです。ダンスのレッスンを受けたり舞踏会に着ていくドレスを仕立てたりとシンデレラのことは見向きもしません。そこへ物乞いの老婆が現れると、シンデレラは笑顔で接し、パンを恵んであげます。
義理の姉たちは用意を終えて舞踏会に出かけていきますが、シンデレラは舞踏会に着ていくドレスがないため1人で留守番です。
留守番をしているシンデレラは、舞踏会で踊る自分を想像しながら1人で踊ります。すると、先ほどの老婆が美しい仙女となって現れました。
仙女は、パンをくれた優しいシンデレラにお礼をしようと、四季の贈り物をします。春・夏・秋・冬の精がそれぞれ美しい踊りを披露するのです。
そして、仙女が魔法の杖を一振りすると、シンデレラは美しいドレスに包まれ、カボチャは馬車に変身します。
「魔法が解けてしまうから、12時の鐘が鳴る前に必ず帰りなさい」という仙女の言葉を胸に、シンデレラは舞踏会へと旅立つのでした。
1. 2−2【2幕】
シンデレラの願いごとが叶う舞踏会
お城では舞踏会が始まっています。仙女の魔法で美しく変身したシンデレラが登場すると、あまりの美しさに、継母や義理の姉たちもシンデレラだと気付きません。周囲の人も、シンデレラをどこかのお姫様と思っている様子です。
シンデレラと王子はお互いを一目見て恋に落ちます。王子はシンデレラに踊りを申し込み、シンデレラと王子の美しいパ・ド・ドゥ(男女ペアの踊りのこと)が始まります。
1人で留守番をしていたときに夢見た、王子との踊りです。シンデレラは仙女の注意を忘れ、王子との踊りに夢中になってしまうのです。
ちょうどそのとき、12時を告げる鐘が鳴り始めました。
慌ててお城を飛び出そうとするシンデレラは、履いていたガラスの靴を片方落としてしまいます。王子は残されたガラスの靴を胸に、シンデレラを見つけ出すことを決意するのです。
1. 2−3【3幕】
舞踏会後、シンデレラの家
王子は、残されたガラスの靴を頼りにシンデレラを探しています。
そして、ついにシンデレラの家に王子がやってきました。ですが、謙虚なシンデレラはガラスの靴が自分のものだとは言い出しません。
一方、欲深い義理の姉たちはなんとか王子のパートナーになろうと、サイズの合わないガラスの靴を無理矢理履こうとします。当然、義理の姉たちはガラスの靴を履くことはできません。
小さなガラスの靴に無理矢理足をねじ込もうとする義理の姉たちを止めようと、シンデレラが飛び出したそのとき、シンデレラのポケットからガラスの靴のもう片方が転がり落ちます。
みすぼらしい格好をしているものの、王子は舞踏会で恋に落ちた相手が彼女であることを確信し、シンデレラの手を取るのです。2人は愛を誓い、めでたく結婚するのでした。
1. 3 バレエ『シンデレラ』に登場する有名な曲
バレエ『シンデレラ』の音楽はバレエ『ロミオとジュリエット』の作曲でもおなじみのセルゲイ・プロコフィエフによって作曲されました。
『シンデレラ』の中で特に有名な曲を抜粋してご紹介します。
1. 3-1 【1幕】舞踏会へ行くシンデレラ(ワルツ)
こちらのシーンは、仙女の魔法によって美しく変身したシンデレラが舞踏会へと向かうシーンです。
音楽の高まりとともに、舞踏会へ向かうシンデレラの高揚感が表現されています。2幕の終盤でも同じメロディーが繰り返されるのが印象的です。
1. 3-2 【2幕】シンデレラのVa
こちらは、舞踏会で踊られるシンデレラのVa(ヴァリアシオン(仏)またはヴァリエーション(英)。ソロの踊りのこと)です。緩急のある音楽に合わせて、シンデレラの美しい踊りが披露されます。
美しいメロディーも有名ですが、シンデレラのVaはプロのダンサーにとっても難易度が高いことで有名です。
まずシンデレラのVaは2分近くあり、女性が踊るVaとしては長めの曲。その上で正確なポワントワーク(トゥシューズでの動きのこと)が要求されるため、難易度が高いのです。
記事を読んで、シンデレラを観に行きたくなりました。
観に行きたくなりすぎて、どうしましょう
個人的には、みなとシティバレエ団のシンデレラが
観てみたいのですが…
都会に住んでいらっしゃる方が羨ましい
はぁ、観に行きたいったら
コメントをいただき、ありがとうございます!
これからも様々な作品を紹介していきますので、
楽しんでいただけたら嬉しいです