ウルトラシリーズとクラシック音楽② 音楽家 冬木透×ウルトラマンA51話「命を吸う音」×J.S.バッハ『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ』 シン・ウルトラマン便乗短期連載
ウルトラマンA51話「命を吸う音」
〜バイオリン超獣・ギーゴン撃破〜
『フルートとハープのための協奏曲』
少年の母は怪バイオリンを破壊しようとする北斗の銃を奪って妨害します。しかし結局防衛隊の仲間がバイオリンを破壊し、生命エネルギーをため込んだバイオリンはそのままバイオリン超獣ギーゴンに変身。町を破壊し始めます。
北斗がウルトラマンAに変身し、最初は若干の苦戦をします。しかしバイオリンの命である弦を攻撃したことで逆転。この時、少年の母親が怪獣と一緒に苦しみ、彼女と怪獣の繋がりが示されます。
その後は一転攻勢して必殺光線で撃破。モーツァルトの『フルートとハープのための協奏曲』とともに人々に生命エネルギーが戻っていきます。
再び野球をする少年。その表情は楽しそうで、見守るお母さんの顔にも険はありません。あんなに楽しそうな息子は初めてと漏らす母親。
少年がバイオリンに抱いてしまった嫌悪と、母親の妄執が怪獣を生んでしまったんだろう。のびのび育てれば、子供は自然と楽しんでバイオリンもやってくれるだろう、と防衛隊隊長が感想を述べて終わります。
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