バレエの名作『白鳥の湖』を徹底解説!「初演失敗説」や演出の違いについても深掘りしました
2. バレエ『白鳥の湖』はチャイコフスキー三大バレエのひとつ
ピョートル・チャイコフスキー 出典:Wikimedia Commons
ご存知のとおり、バレエ『白鳥の湖』の音楽はロシアの作曲家チャイコフスキーによって作曲されました。
『白鳥の湖』は、『眠れる森の美女』や『くるみ割り人形』とあわせて「チャイコフスキー三大バレエ」としても知られています。
作曲された順番は、『白鳥の湖』(1877年完成)、『眠れる森の美女』(1888年完成)、『くるみ割り人形』(1891年に作曲)です。
中でも『白鳥の湖』は最も有名で、バレエと言えば『白鳥の湖』を思い浮かべる人も多いでしょう。
3. バレエ『白鳥の湖』の初演は失敗だった?!
バレエ好きの方なら「白鳥の湖の初演は失敗だった」という話を一度は聞いたことがあるでしょう。
従来のバレエ音楽は踊りを引き立てるためのものに過ぎなかったのに対し、チャイコフスキーが作曲した『白鳥の湖』の音楽は、登場人物の心情を表す役割も果たしていました。
その革新的な音楽に聴衆がついてこられなかったというのが通説です。
また、初演を務めるはずだったダンサーの解任など、ダンサー側の実力不足もあいまって失敗に終わったとも言われています。
しかし、最近の研究では、必ずしも初演が失敗ではなかったということが分かっています。
実際に、1877年の初演からの6年間では、『白鳥の湖』は41回上演されており、当時の新作バレエとしてはかなり多い公演数です。
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