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バレエの名作『白鳥の湖』を徹底解説!「初演失敗説」や演出の違いについても深掘りしました

目次

5. バレエ『白鳥の湖』の見どころ

『白鳥の湖』には、数え切れないほどたくさんの見どころがあります。

初めて鑑賞する人にも分かりやすいように、『白鳥の湖』の見どころをいくつかピックアップしてご紹介します。

5.1 ぴったり揃ったコールド(群舞)

第2幕、第4幕の湖のほとりでは、白鳥たちの美しいコールド(群舞)が見物です。

特に第2幕では、動きやタイミング、列など、すべてがぴったりとそろっており、一糸乱れぬ美しさにきっと感動するでしょう。

実際に筆者も第2幕のコールドを踊ったことがありますが、ぴったりと揃えるのは至難の業。

プロのダンサーたちは一見簡単そうにおこなっていますが、大変難しいことなのです。

5.2 オデットの身の上話(マイム)

第2幕冒頭で、オデットが不幸な身の上話をする場面もぜひ注目していただきたいシーンです。

このシーンでは、身体の動きでセリフを表現する「マイム」が多用されており、例えば、頭の上で手を動かすのは「王女(冠を表している)」、指で頬をなぞるのは「涙」、左の薬指を指すのは「結婚」や「愛」を表しています。

音楽に合わせて流れるように繰り広げられるマイムの美しさに要注目です。

5.3 オデットと王子の美しいアダージオ

第2幕最大の見せ場といってもいいのが、オデットとジークフリート王子のアダージオ(ゆっくりした優美な踊り)です。

美しい音楽に合わせて、オデットと王子が互いの気持ちを確かめ合うようにゆっくりと踊ります。

オデットの繊細な動きと、それを受け止めるジークフリート王子のサポートが優雅で、つい見入ってしまうでしょう。

5.4 オデットとオディールは同じダンサーが演じ分ける

多くの演出で、オデットとオディールは同じダンサーが演じ分けます。

第2幕、第4幕は美しく繊細な王女オデットを演じ、第3幕では妖艶なオディールを演じるのです。

ダンサーの素晴らしい表現力で、まるで同一人物とは思えないほど印象がガラッと変わります。

5.5 民族舞踊を取り入れた個性あふれる各国の踊り

第3幕では、宴を盛り上げるために各国の踊りが披露されます。

ハンガリー、スペイン、ナポリ、ポーランドなど、各国の特徴や民族舞踊を捉えた踊りです。

2分ほどの短い曲にまとまっており、舞踏会を盛り上げてくれます。

5.6 32回の連続回転、グラン・フェッテ

第3幕で踊られる「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」の最後には、連続で32回転をするテクニック「グラン・フェッテ」が披露されます。(動画0:35頃〜)

途中で2回転を入れたり、腕の位置を変えたりと、ダンサーによるアレンジも注目ポイントです。

このグラン・フェッテがきまると会場からは大きな拍手が送られ、一層盛り上がります。

5.7 ラストシーン

第4幕のラストシーン、オデットと王子が湖に身を投げるシーンは涙なしでは見られません。

オデットは王子に裏切られた悲しさ、呪いを解くことができなかったという現実を抱え、王子は自分の愚かさに絶望しながら身を投げるのです。

Instagramでは、そんなラストシーンの悲しさを少し緩和できる面白い映像がありました。

↓ラストシーンを舞台袖から撮影したもの

裏側から見るとダイナミックですね。終演後に悲しい気持ちになってしまったときは、この動画を思い出すのもよさそうです。

バレエ歴21年・とあるバレエ教室の現役生徒のまいです! 大好きなバレエの魅力や作品についてご紹介していきます♩

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