プレビュー:2022年9月20(火) 森麻季&グザヴィエ・ドゥ・メストレ デュオ・リサイタル
2022年9月20(火)
森麻季&グザヴィエ・ドゥ・メストレ
デュオ・リサイタル
それぞれの道の第一線で活躍を続ける二人の邂逅
森麻季 ©️Yuji Hori
森麻季は日本を代表するソプラノ。気高い佇まい、誠実な歌唱に惹かれる人は多く、大変な人気を得ています。
彼女はワシントン・ナショナル・オペラ、ドレスデン国立歌劇場、トリノ王立歌劇場と海外でのキャリアも輝かしく、国際的な評価も得ています。
このコンサートには「愛と平和の祈りを込めて Vol.12」とタイトルがついています。
これは森がワシントン・ナショナル・オペラに出演中に米国同時多発テロが発生し、テロを体験したことが大きなきっかけとなっています。
10年後には東日本大震災が起こり、この企画はその年に始まりました。今回はグザヴィエ・ドゥ・メストレを迎えて12回目となります。
グザヴィエ・ドゥ・メストレ ©️Gregor Hohenberg
グザヴィエ・ドゥ・メストレはフランス生まれ。9歳からハープをはじめ、バイエルン放送交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストを務めたのち、ソリストとしての活動を始めます。
彼の類まれなるルックスの良さから「ハープの貴公子」などと王子様キャラのように形容されることが多いのですが、ハープという楽器の可能性を探究し続ける、硬派なミュージシャンです。彼のハープ・ソロを聴いたらハープの概念が変わってしまうかもしれません。
サロン風の洒落たプログラム
そんな第一線で活躍する2人のコンサートですから、プログラムは考え抜かれた曲が並び、とってもおしゃれな感じです。まるで特別なサロンに招かれたような経験ができそうです。
まずフォーレの歌曲4曲ののちに、メストレによるドビュッシー、フォーレと近代フランスの曲が続きます。そして『初恋』『からたちの花』『曼珠沙華』と日本歌曲が歌われます。
後半は、メストレがリストの『ナイチンゲール』、スメタナの『我が祖国』より“モルダウ”で魅了して、オペラのアリア、プッチーニ『つばめ』より “ドレッタの美しい夢”、ベッリーニ『ノルマ』より “清らかな女神よ” と続き、クライマックスを迎えます。
美しい2人が奏でる美しい音楽、特にハープとソプラノという組み合わせは大変貴重、レアなコンサートです。美しいひとときを過ごしたい方におすすめです。
森麻季&グザヴィエ・ドゥ・メストレ
デュオ・リサイタル
2022年9月20日(火)会場:東京オペラシティコンサートホール
開演:19時
★ チケット料金
3,000円〜7,000円
詳しくは:ジャパン・アーツ
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