三島由紀夫『午後の曳航』:オペラ『午後の曳航』の原作紹介~オペラの原作#09
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ作曲
オペラ『午後の曳航』の原作
三島由紀夫『午後の曳航』
英雄の死を描いた三島由紀夫の傑作中編『午後の曳航』
三島由紀夫 参照:Wikimedia Commons
『午後の曳航』三島由紀夫
三島由紀夫 『午後の曳航』
オペラ『午後の曳航』の原作小説は、1963年に講談社から出版されました。
刊行前は『海の英雄』というタイトルが予定されていましたが、より物語の内容に沿った『午後の曳航』というタイトルがつけられました。
オペラ、バレエ、交響曲など幅広いジャンルを作曲したドイツの音楽家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェによる歌劇『裏切られた海』の原作にもなり、1990年にドイツ・ベルリンで初演されました。
そのヘンツェが作曲した作品をアレホ・ペレス指揮、宮本亜門の演出で、2023年11月23日から日生劇場で上演されます。
小説『午後の曳航』の登場人物と舞台
小説『午後の曳航』の登場人物
黒田登
船を愛する多感な少年。13歳。知的な不良グループに所属している。仲間には三号と呼ばれる。
黒田房子
登の母で横浜元町にある高級ブティック「レックス」のオーナー。5年前に夫を亡くしている。
※モデルとなったブティックは横浜元町に現存する高級洋品店「Poppy」
塚崎竜二
二等航海士。房子の恋人。登が憧れる存在。
首領
不良グループのリーダー。頭が良く、残忍な性質をもつ。
小説『午後の曳航』の舞台
横浜市中区山手町
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