初心者向け〜オペラ基本用語集〜
オペラに興味をもって、劇団のホームページやお勧めオペラの紹介記事、レビュー記事なんかを見ても、専門用語が多くて何を言っているかわからない!
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— ニクラウ (@2Kraw_sub) July 25, 2014
そんな人のために、今回はオペラハーツの記事や紹介している団体の公演ページ、チラシに使われている、基本的で頻出のオペラ用語を簡単に解説します。
また、「一般的な日本語でも、オペラにおいて特別な意味を持っているもの」も一部解説していきます。普段からオペラに親しんでいる人には当たり前のことかも?
ポスターやプレビューなどに書いてある内容をざっくりと把握できるようになって、オペラを楽しみましょう!
※本格的な勉強をしたい場合は、専門家向けの本などを参照してください。
劇全体に関しての用語
オペラ基本用語
公演について
幕と場
劇の区切りの単位で、小説における章や節にあたります。
幕の方が大きな単位で、「第1幕 第2場」のように数字をつけていいます。「全3幕」という場合、幕が3つで一公演が完結することを表しています。
より大きなくくりでは「夜」という単位もあります。一夜あたりに上演する区切りを指す単位で、『ニーベルングの指輪』など数日がかりで上演される一部の超大作で使用されます。
部と休憩
何時間にもわたる演技や演奏はキャストたちにとっても負担が大きく、観客も疲れてしまいますので、長丁場のオペラでは休憩が入ります。トイレなどもこの時間に済ませます。
休憩を挟んだ劇の区切りの単位として「部」という単位を使います。普通は幕の途中には休憩を入れないため、例えば「2部3幕」とあった場合は、全3幕で、第1幕か第2幕のあとに休憩を1回挟む、ということです。
初演
初めて上演すること。その作品の初お披露目なので、特別な公演になりますし、新鮮な観劇体験が得られることの保証にもなります。
「日本初演」、「劇団初演」など、別の初めてをアピールすることもあります。
また、過去の作品の初演がいつどこで行われたかという情報は、どんな時代のどこの国を想定して作られたオペラなのかがわかるので、これも作品の理解に大切です。
新演出・新制作
演出家がそのオペラの音楽と台本に新しい演出を付けたものです。
オペラは演出でも舞台の見栄えや出来が大きく変わるので、こちらも新鮮な舞台ということになります。
オペラ基本用語
内容について
悲劇
悲しいバッドエンドで終わる物語です。ドラマティックで感動的、最後には主要な登場人物が死んでしまう作品が多いです。古代ギリシャのアリストテレスは、悲劇を見ることは、観客の心の悲しみや苦しみを、登場人物に託して浄化することができると説明しています。
喜劇
コメディともいい、愉快で滑稽な物語が多いです。基本的にはハッピーエンドになります。
悲劇かつ喜劇の悲喜劇や、滑稽ではないハッピーエンドの物語で喜劇でも悲劇でもない作品、滑稽な場面も犠牲が出る場面もあるため部分的に悲劇で部分的に喜劇とされる作品、などなど喜劇と悲劇は単純に二分類できるものではありません。
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