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ニュース:指揮者・佐渡裕「すみだ音楽大使」「新日本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」就任記者会見(5月24日)


2022年はすみだトリフォニーホールは開館25周年、新日本フィルハーモニー交響楽団は創立50周年を迎える節目の年。記念の年に指揮者、佐渡裕が「すみだ音楽大使」「新日本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」となることが決まり、就任記者会見を開いた。佐渡は2023年4月より第5代音楽監督を務めることが決まっている

「すみだ音楽大使」

 「墨田区のみなさんにオーケストラが愛され、オーケストラが町に貢献することを目指し、この町には佐渡がいる、新日本フィルがあると思ってもらえるようにしたい」と語った佐渡。もともと新日本フィルはアウトリーチ活動もしてきているが、すでに佐渡も墨田区にある高校を訪ねたとのこと。町をもっと知りたいということで実際にあちこち訪ね歩いており、すでに訪れた様子を「すみだ佐渡さんぽ」として動画で公開している。

 兵庫芸術文化センターの芸術監督でもある佐渡は立ち上げから関わっていて、西宮にあるホールにどうやってお客さんに来てもらうか心を砕き策を練り、オペラシリーズを行うなど人気のホールにした実績がある。墨田区においても、町の人たちがクラシック音楽に親しみを抱いてホールにまで足を運んでくれるようにする、という草の根運動も厭わず、積極的に活動してくれるにちがいない。

「新日本フィル・ミュージック・アドヴァイザー」

後半は、新日本フィルハーモニー交響楽団のミュージック・アドヴァイザーに就任するにあたっての抱負を語った。

 「音楽監督までの1年間の準備として墨田区とどういったことができるか、ホールをどのように使うかを考える、オーケストラとの信頼関係を築いていく」といったことを語った。また、クラシック音楽ファンの高齢化について触れ、「どうやってファンの裾野を広げるかを意識している」とも語った。それはすなわち町の人たちに関心を持ってもらうためにどうしたらいいのか考えることと共通している部分が多い。

クラシック音楽ファンの高齢化問題は全世界共通の悩みであり、なかなか解決の糸口は見つけられないままだ。フランクで「人が好き」という佐渡裕と、墨田区という町と密接な関係を持つ新日本フィルとが力を合わせれば、なにかしら突破の兆しのようなことが起こるかもしれない、と思わせるありきたりでない真摯な佐渡の言葉が印象的だった。

文:結城美穂子


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エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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