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ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』:オペラ『トリスタンとイゾルデ』の原作紹介~オペラの原作#10

目次

リヒャルト・ワーグナー作曲
オペラ『トリスタンとイゾルデ』の原作

ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』

〝あらゆる夢の中で最も麗しい夢への記念碑〟ワーグナー作曲の傑作オペラ『トリスタンとイゾルデ』

トリスタンとイゾルデ 参照:Wikimedia Commons

中世の詩人たちが語り継いだ悲恋の物語を、ワーグナー自身が台本を書き、楽劇 (Musik Drama)として作り上げたのが今回ご紹介する『トリスタンとイゾルデ』です。

全3幕からなり、1857年から1859年にかけて作曲された『トリスタンとイゾルデ』は、半音階進行を多用し、トリスタン和音やライトモティーフ(示導動機)が使われ、後世の音楽家たちに大きな影響を与えました。

トリスタン和音 参照:Wikimedia Commons

『トリスタンとイゾルデ』ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク

オペラ『トリスタンとイゾルデ』の原作ですが、固有の〝原作者〟は存在しません。

ケルトの説話を起源に持つこの物語は、中世の詩人たちがさまざまな叙事詩を加えて創り上げたものとされています。

オペラ『トリスタンとイゾルデ』の台本は、ワーグナーが自ら書きましたが、そのとき土台として用いたのが、ゴットフリート・フォン・シュトラースブルクが書いた叙事詩でした。

小説『トリスタンとイゾルデ』の登場人物と舞台

小説『トリスタンとイゾルデ』の登場人物

トリスタン

リヴァリーンとブランシェフルールとの息子。マルケ王の甥。

イゾルデ(金髪のイゾルデ)

マルケ王の妃となるトリスタンの恋人。金髪のイゾルデ。

イゾルデ

金髪のイゾルデの母、アイルランド王妃。

イゾルデ(白い手のイゾルデ)

後にトリスタンの妻となる。白い手のイゾルデ。

マルケ王

コーンウォールの王。ブランシェフルールの兄。

リヴァリーン

パルメニーエ国の領主。トリスタンの父。

ブランシェフルール

マルケ王の妹。トリスタンの母。

モーロルト

王妃イゾルデの兄。アイルランド大公。

クルヴェナル

トリスタンの家庭教師。

マリョドー

マルケ王の宮廷に仕えるトリスタンの友人。

メロート

マルケ王の宮廷に仕える小人。

ブランゲーネ

イゾルデの側近。

ルーアル

リヴァリーンに仕える主馬頭。トリスタンの養父。

フロレーテ

ルーアルの妻。トリスタンの養母。

ギラーン

 スワーレスの大公でトリスタンの友人。

カーエディーン

 アルンデールの大公ヨヴェリーンの息子。トリスタンの友人。

小説『トリスタンとイゾルデ』の舞台


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1982年、福島県生まれ。音楽、文学ライター。 十代から音楽活動を始め、クラシック、ジャズ、ロックを愛聴する。 杉並区在住。東京ヤクルトスワローズが好き。

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