バレエ鑑賞初心者さん必見！バレエ公演の基礎知識やマナー、楽しみ方を解説

初めてのバレエ鑑賞！

楽しみな半面、鑑賞初心者さんにとっては「服装」や「拍手のタイミング」など、バレエ鑑賞のマナーや楽しみ方が分からないかもしれません。

そんな不安を解消すべく、バレエ鑑賞に出かける前に知っておきたい基礎知識やマナー、バレエ公演の楽しみ方を紹介します。

バレエは一度観ればその魅力にはまってしまうもの。「難しそう」と敬遠せず、本記事を参考にぜひバレエ公演の楽しみ方を知り、劇場に足を運んでみてくださいね。

1. バレエ公演の基礎知識を確認！

まずは、バレエ公演の種類やチケットの取り方など、バレエ公演の基礎知識を紹介します。

1.1A バレエ公演の種類～プロバレエ団の主な公演形式

「バレエ公演」と一口に言っても、どんな見せ方をしているかには幾つか種類があります。

3時間を超える長丁場の舞台もあれば、1時間ほどで終わる短い現代作品の公演などもあります。

代表的なバレエ公演の種類とその特徴を解説しますので、公演選びの参考にしてみてください。

はじめに、大きなプロバレエ団の公演で主に行われる代表的な2種類を紹介します。

全幕バレエ

ほとんどのクラシックバレエでは、作品全体を2〜4幕ほどのまとまりで分ける構成になっており、そのすべての幕が上演される公演を「全幕バレエ」といいます。
例えば、バレエで最も有名な作品『白鳥の湖』は通常4幕構成です（演出によっては3幕となる場合もあります）。

全幕バレエは、バレエ公演の中でも最もスタンダードな種類です。ストーリーがあることがほとんどであるクラシックバレエの魅力を最大限感じられます。
作品によって幕数が異なりますが、2〜3幕の作品が多く、幕と幕の間には、約15分〜20分間の休憩が入ります。ちなみに、幕と幕の間の休憩のことを「幕間（まくあい）」と呼びます。

上演時間は、幕間を含めてだいたい2〜3時間程度です。

*.｡.*･おすすめポイント･*.｡ .*

全幕バレエの良さは、やはりなんと言っても、その作品の素晴らしさを余すことなく味わえる点でしょう。
特に、『ロミオとジュリエット』などのストーリー性の高い作品は、全幕バレエを観劇することで話の流れが分かりやすく、感情移入しやすくなります。

スタンダードなバレエ公演の形である点や、ストーリーが分かりやすい点において、全幕バレエはバレエ鑑賞初心者さんにもおすすめです。

*.｡.*･作品選びのポイント･*.｡ .*

特に最初は、聴き馴染みのある音楽が多く、小説や映画などでストーリーを知っているような古典の、短めの有名作品がよいでしょう。

鑑賞初心者さんにおすすめの古典作品については、本記事後半でご紹介します。

なお、バレエ作品として有名な『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』は、超大作なぶんストーリーとは直接関係のない踊りなども多く、初心者の方は少し退屈してしまうかもしれません。

また、全幕であっても後述する「コンテンポラリー」でもある作品は、ストーリーがないことも多く、ダンサーの動きや表現、振付家・演出家の意図をお客さん自身が解釈する必要があるため、「初めてのバレエ鑑賞」としては不向きでしょう。

ガラ公演

ガラ公演とは、全幕バレエの名シーンの抜粋や現代作品などをオムニバスで上演する、いわば小品集のような公演のことをいいます。

上演時間は公演により異なりますが、だいたい2〜3時間程度です。作品や出演者数が多い場合はさらに長くなる可能性もあります。

*.｡.*･おすすめポイント･*.｡ .*

ガラ公演では、主役の男女2組が踊る「パ・ド・ドゥ」など、各作品の有名な踊りや人気の踊りが披露されるため、非常に見応えのある公演です。

また、通常全幕バレエはひとつのバレエ団で作り上げることが多いのに対し、ガラ公演はさまざまなバレエ団のスターダンサーが集まるなど、キャスト面でも見応えがあるのが特徴。
（もちろん、ひとつのバレエ団がガラ公演をおこなうこともあります）

特に、3年に1回東京で開催される「世界バレエフェスティバル」は、各国のトップダンサーが集結し、素晴らしいテクニックや表現力を見せてくれます。
「バレエの見どころをダイジェスト的に観たい」「ダンサーのテクニックに注目したい」という方は、ガラ公演もおすすめです。

*.｡.*･鑑賞のタイミング･*.｡ .*

ただし個人的には、ガラ公演は「初めてのバレエ鑑賞」にはあまりおすすめしません。
というのも、ガラ公演は抜粋上演なので、ストーリー性があまりなく、見どころを知らない方にとっては、何がすごいのかが分からない可能性があるからです。

また、舞台セットが簡略化されていることも多いため、バレエのきらびやかなイメージとは違うという印象を抱く可能性もあります。

全幕バレエを観てみて、バレエの良さが分かってきたらガラ公演に出かけるというのがおすすめです。

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