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プレビュー:2022年5月20日(金)、21日(土) 第1957回 定期公演 池袋Cプログラム|5月25日(水)、26日(木) 第1958回 定期公演 Bプログラム NHK交響楽団

NHK交響楽団「5月定期演奏会」

新しい時代への期待が膨らむ、ファビオ・ルイージとの演奏を楽しむ

2022年9月よりN響は首席指揮者がパーヴォ・ヤルヴィからファビオ・ルイージに交替します。コロナ禍で公演が何度も延期や中止を余儀なくされてきましたが、いよいよ始まるファビオ・ルイージとの新時代スタートという前向きな明るい話題に盛り上がっています。

ファビオ・ルイージは2001年にN響と初共演して以来、何度も共演し関係を深めてきました。ルイージは、後期ロマン派、特にドイツ・ロマン派を得意とし、一方、ドレスデン国立歌劇場、チューリッヒ歌劇場の音楽総監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者を歴任しオペラも得意、オールマイティで日本でも人気の高い指揮者です。
首席指揮者就任前の5月に、2プログラム4公演をN響と行うことになっています。

アレクサンドル・メルニコフ©Julien Mignot

2プログラムはどちらもピアノのソリストを迎えています。
第1957回 定期公演 池袋Cプログラムでのソリストは、アレクサンドル・メルニコフ。
4月に「東京・春・音楽祭」にてアンドレアス・シュタイアーとのピアノ・デュオ、またソロでいずれもオール・シューベルトプログラムの演奏会を行ったのも記憶に新しいところです。

メルニコフとルイージは、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番K.466」を演奏します。
モーツァルトが初めて作曲した短調の協奏曲で、第2楽章は映画「アマデウス」の最後に流れたことでも知られています。
他に演奏するのはモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲とベートーヴェンの「交響曲第8番」で、ドイツ人作曲家で固めた盤石なプログラム。

第1958回 定期公演 Bプログラムは趣ががらりと変わります。メンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」、リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」というプログラムです。
ルイージによるとこの公演のコンセプトは「自然、特に『海』がテーマ」だそうです。印象派の作曲家は自然に着想を得てそれを音で表現しようとしました。
ルイージはメンデルスゾーンのこの曲は印象派の先駆け、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」は直接的な自然の模倣ではありませんが、そのイメージを感じさせるとしています。そして「シェエラザード」はリムスキー=コルサコフの代表作で、「千一夜物語」がモチーフになっており、うねる海の様子が描かれる海の主題がシェエラザードの主題とともに特徴的です。

Yu Kosuge
Photo:Marco Borggreve

ラヴェルの「ピアノ協奏曲」のソリストには小菅優が登場。深い洞察力に裏付けられた美しい音で聴く者を一瞬にして惹きつける小菅によるラヴェル、どんな音を奏でるのか、とても楽しみです。
調香も嗜むというルイージの豊かなイマジネーションの世界を堪能できる、2プログラムです。

文:結城美穂子


第1957回 定期公演 池袋Cプログラム
5月20日(金)、5月21日(土)
会場:東京芸術劇場コンサートホール

開演:5月20日19時30分
5月21日14時
チケット料金:3200円〜7400円
詳しくは:N響公式(20日)(21日)
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第1958回 定期公演 Bプログラム
5月25日(水)、5月26日(木)
会場:サントリーホール

開演:5月25日19時
5月26日19時
チケット料金:4400円~9800円
詳しくは:N響公式(25日)(26日)


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エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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