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プレビュー:2022年7月15日(金)公開 映画英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2021/22『白鳥の湖』

映画英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2021/22『白鳥の湖』

シーズンの締めくくりにふさわしい感動のグランド・バレエ

英ロイヤル・バレエ団がレパートリーとしている『白鳥の湖』は31年間も踊り継がれてきていた版でしたが、2018年に、新制作によるプロダクションが誕生しました。この新版を振り付けたのは、当時カンパニーの常任振付家でまだ31歳だった故リアム・スカーレットです。
物語を重視したスカーレットの振付・演出はこの『白鳥の湖』でも遺憾なく発揮され、オデットを魔法で白鳥に変えてしまった悪魔ロットバルトは、王座を狙う女王の側近、第1幕でパ・ド・トロワを踊る女性二人はジークフリート王子の妹たち、男性は王子の友人ベンノという設定になっています。

見どころはたくさんありますが、なんと言っても衣装と舞台美術にまず目を奪われます。
英ロイヤルの古典バレエはいずれも絢爛豪華な舞台美術なのですが、今作でも王宮は壮麗、夜のとばりが広がる湖のほとりは本当に仄暗い月明かりだけという感じの暗さなのです。ダーク・ファンタジーの世界観がとてもよく出ています。

主役を踊るのはオデット/オディールがローレン・カスバートソン、ジークフリート王子はウィリアム・ブレイスウェルです。
ブレイスウェルは今年の5月にプリンシパルへの昇格が決まったばかりで、7月の英国ロイヤル・バレエ団による『ロイヤル・バレエ・ガラ』にも出演予定で来日します。
カスバートソンは入団20周年ということで、特別なカーテンコールをしてお祝いのセレモニーが行われ、それも見ることができます。彼女はイギリス人でカンパニーの付属のスクールから入団したという生え抜きのプリマです。世界中の一流ダンサーが集まるトップカンパニーにおいて貴重な存在なのです。カンパニーのヒット作『不思議の国のアリス』のアリス役の初演ダンサーでもあります。

ジークフリート王子の友人ベンノにアクリ瑠嘉、彼はこのシネマシーズンで見ることができた『くるみ割り人形』のくるみ割り人形役を踊り、活躍目覚ましいダンサーです。他にもイタリア王女に前田紗江、大きな白鳥の一人に佐々木万璃子が出演しており、日本出身ダンサーもいろいろなシーンで見ることができます。

『白鳥の湖』のラストシーンにはさまざまなバージョンがあります。スカーレット版は果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか。最後まで美しいチャイコフスキーの音楽に導かれ、息を呑む美しさの『白鳥の湖』を劇場でご覧ください。


映画英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2021/22『白鳥の湖』
7月15日(金)~21日(木)上映

東京都 イオンシネマ シアタス調布
千葉県 TOHOシネマズ流山おおたかの森
東京都 TOHOシネマズ日本橋
神奈川県 TOHOシネマズららぽーと横浜
(関東の劇場のみ記載)

★チケット料金
一般3700円
学生2500円、そのほか各劇場によります
詳しくは:英国ロイヤル・オペラ・ハウス


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エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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