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『キエフ・バレエ・ガラ2022』開催直前&12〜1月来日公演の発表記者会見(2022年7月14日)

キーウを離れて 現在の活動

 登壇者は、侵攻が始まった時のこと、現在の状況についてそれぞれ語った。

フィリピエワ


『バヤデルカ』の準備をしているときにロシア侵攻の知らせを聞きました。なかなか信じることができませんでした。今の私の気持ちを日本のみなさんに伝えるのは難しいです。毎日お互いに無事かどうか何度も電話で連絡を取り合っています。お互いに顔を合わせることができると信じています。

この場で日本のみなさまに感謝したいと思います。寺田さんは、全力で私たちの今回の公演を実現に導いてくれました。ダンサーを集めるのは難しい状況で、ウクライナから出て何カ所にも分かれて避難していたメンバーの一人ひとりと連絡を取るのは骨の折れることでした。来日してあたたかい気持ち、配慮に囲まれ感謝しています。ウクライナを支援していただいて感謝しています。ありがとうございます。

スハルコフ


侵攻が始まって衝撃を受けました。キーウの町自体は非常に防衛がしっかりしており、それほど動揺することはありませんでした。日本のみなさまに感謝してしっかりと公演を務め、キーウに戻れる日が来ることを願っています。私はキーウの劇場で組んでくれたチャリティ・ガラのグループで、まずイタリアに行き、スロヴァキア、ドイツでガラ・コンサートをしています。

ムロムツェワ


最初はキーウに残っていました。その後離れ、家族を外国に連れて行く決断をしました。生き残るための難しい決断でした。恐怖も感じました。今後のことを計画することはできない状況ですが、今回こうして日本に来られて感謝しています。自分の祖国を紹介できる機会を得られたことを感謝しています。私は、はじめはベルギーに行き、その後ドイツに入りました。今はドレスデンの劇場でレッスンをする場所を提供してもらっています。

寺田


ウクライナの芸術をなくさないために芸術監督としてなにができるかを考えた時に、ウクライナの子どもたちをサポートし、ヨーロッパのバレエ学校に無料で留学できるシステムを作りました。ウクライナの芸術はなくなってしまうかもしれないので、残すために活動しています。

本拠地、キーウにあるウクライナ国立歌劇場の現在の様子

2月24日まで通常通り公演は行われ、その後閉鎖となった。5月25日から劇場は再開し、5〜6月は週に一度、7月からは火曜日、土曜日、日曜日の週3回、舞台が上演されている(バレエだけでなくコンサートも)。カンパニーに120人いたダンサーは、現在は30人が残っている状況だ。

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冬は歌劇場として来日/ウクライナの芸術の未来を見据えて

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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