バレエ『真夏の夜の夢』（A Midsummer Night’s Dream）のあらすじや登場人物を分かりやすく解説！

バレエ『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアの喜劇をもとに作られたバレエです。『夏の夜の夢』とする場合もあります。

登場人物が多く複雑そうなストーリーですが、実はとても楽しいバレエ作品。今回は『真夏の夜の夢』のあらすじや有名な演出、見どころを解説します。

バレエをしている方もバレエを観たことがない方も、ぜひ本記事をきっかけに、楽しくてドラマティックなバレエ『真夏の夜の夢』を観てみてくださいね。

1. 　バレエ『真夏の夜の夢』のあらすじ

バレエ『真夏の夜の夢』の舞台はアテネの森の中。妖精王オベロンと妖精の女王タイターニア（ティターニアとも）という夫婦のとある喧嘩から始まる物語です。

オベロン・タイターニア夫婦を中心に、妖精パックや田舎者のボトム、ライサンダーとハーミアなどのカップルを巻き込みながら物語は進んでいきます。

今回は、バレエ『真夏の夜の夢』の中でも代表的な演出である「アシュトン版」に基づいて登場人物やストーリーを解説していきます。

バレエ『真夏の夜の夢』の登場人物をご紹介します。

関係性が複雑なので、下記の相関図を参照しつつ読んでみてくださいね。

妖精王オベロン･･･妖精の王様。妻のタイターニアと美しい少年を巡って喧嘩をしている。妖精パックを使ってタイターニアやライサンダーたちに魔法をかけるよう命じる。
妖精の女王タイターニア･･･妖精の女王。妖精パックの魔法により、魔法でロバに変えられた田舎者のボトムに恋をする。
妖精パック･･･いたずら好きの妖精。妖精王オベロンの命令により、タイターニアやライサンダーたちに魔法をかける。
ボトム･･･田舎者の職人。妖精パックの魔法によってロバの姿に変えられてしまう。
ライサンダー･･･ハーミアの恋人。魔法により、ヘレナに恋をする。
ハーミア･･･ライサンダーの恋人
デミトリアス･･･ハーミアに好意を寄せている男性。ヘレナの元恋人。魔法により、ヘレナに恋をする。
ヘレナ･･･デミトリアスの元恋人。（演出によっては、元恋人ではなく、単にデミトリアスに恋をしているだけとする場合もある）

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