プレビュー:新国立劇場オペラ『イタリアのトルコ人』10月2日(金)〜12日(月・祝)新国立劇場オペラパレス

貴重なロッシーニ作品の上演
男女の駆け引きを描く楽しいオペラ
しっかり人物相関を把握して楽しむ

新国立劇場オペラのシーズン開幕はロッシーニのオペラ・ブッファ(喜劇的オペラ)『イタリアトルコ人』です。この作品は大ヒットした『アルジェのイタリア女』の翌年、1814年にミラノ・スカラ座で上演されました。
新国立劇場は、ロッシーニの作品は『セビリアの理髪師』『チェネレントラ』『ウィリアム・テル』をレパートリーにしていますが、今回新たに『イタリアのトルコ人』が加わります。このプロダクションはテアトロ・レアル、リヨン歌劇場との共同制作で、2023年マドリードで初演しました。今回日本初演となります。
あらすじ
年の差のあるドン・ジェローニオとドンナ・フィオリッラ夫婦、フィオリッラにはもう夫への愛情はありません。ナポリ近郊の海岸にトルコ船がやってきて、乗船していたトルコ王子セリムにフィオリッラは目をつけます。セリムはかつての恋人ザイーダと再会、フィオリッラはセリムと楽しもうと思っていたのにうまくいかずトラブルに。
仮面舞踏会でセリムはフィオリッラをトルコに連れていこうと画策します。でもジェローニオやフィオリッラに憧れるドン・ナルチーゾ、ザイーダらも変装してその場におり、大混乱。
大いなるドタバタののち、夫婦は仲直り、セリムはザイーダとともにトルコへ戻ります。
ロラン・ペリーの演出で輝く
フィオリッラは現代的な女性

結婚生活が幸せでないフィオリッラは解放されたいと願い、自由を求めてセリムに近づきます。この束縛から解き放たれたいという願望は現代にも通ずるものです。ただ、物語の最後は、フィオリッラは夫の元に戻ります。この展開をどう思うか、さまざまな考え方がある結末です。
今回の演出と衣裳を手がけた大野和士芸術監督の盟友ロラン・ペリーは、フィオリッラはイタリア発祥の“フォトノベル” (写真や吹き出しの入ったメロドラマ風のロマンス小説)に夢中で、フォトノベルを読む彼女の空想の物語として繰り広げられます。また物語は詩人のプロスドーチモが動かしていく形式になっています。
ペリーの演出は洗練されていて現代的。大人の恋愛のドタバタを軽やかにコミカルに、そしておしゃれに描いています。
『夢遊病の女』で注目された
ムスキオが再びヒロインで登場

ヒロインのフィオリッラには、2024/2025シーズンのオープニング作品『夢遊病の女』に急遽出演し、大変な話題となったクラウディア・ムスキオが登場します。トルコ王子セリムには、パリ・オペラ座で研鑽を積み大活躍中のアレハンドロ・バリニャス・ビエイテス、ヒロインの夫ジェローニオにはブッフォ役で大人気を博すパオロ・ボルドーニャと、ロッシーニ・ファンには大変楽しみな通好みの歌手が揃いました。ベルカント・オペラの超絶技巧の歌唱が存分に楽しめます。
指揮は新国立劇場初登場となる、イタリアの若手、アレッサンドロ・ボナートが務めます。
シーズン幕開けは、とびきり楽しいオペラ・ブッファ、長年のオペラファンも、オペラ鑑賞初心者も、みんなで楽しみましょう。
公演情報
10月2日(金)18:00 開演
10月4日(日)14:00
10月7日(水)14:00
10月10日(土)14:00
10月12日(月・祝)13:00
会場:新国立劇場オペラパレス
チケット料金:31,900円〜1,980円
詳しくは:新国立劇場










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