新国立劇場オペラ『エレクトラ』6月29日(月)〜7/12日(日) 新国立劇場オペラパレス

新制作
1幕に凝縮された復讐劇

原作はギリシャ悲劇 あらすじ
詩人フーゴ・フォン・ホフマンスタールがギリシャ悲劇『エレクトラ』をもとに台本を制作、リヒャルト・シュトラウスが作曲した1幕もののオペラです。20世紀に作曲された傑作オペラのひとつです。
母クリテムネストラと彼女の情夫エギストによって、ミケーネ王である父アガメムノンを殺されてしまったエレクトラは、母に対して異常に強い復讐心を抱いています。妹クリソテミスとともに奴隷のような生活を強いられており、外国で育った弟オレストが戻ってきて母への復讐を遂げてほしいと願っています。
妹クリソテミスはそんな思いを抱き続けるのでなく、結婚し子供を持てば自由の身になれるのだと説得しますが、全く聞く耳を持ちません。
オレストが母クリテムネストラと情夫エギストを殺し復讐を遂げると、エレクトラは自ら命を絶ってしまうのでした。
「エレクトラ・コンプレックス」の語源となった作品のみどころ
作品を貫くエレクトラの亡き父への執着、母親への復讐心、凄まじい負のエネルギーの表現が見どころと言えるでしょう。
「エレクトラ・コンプレックス」とは娘が父親の独占欲、母親への敵対意識、競争意識を無意識に抱く状態のことを意味します。この『エレクトラ』の主人公、エレクトラの心理状態が語源になっています。
結婚し子供をもうけたいという普通の幸せを願う妹クリソテミスと、情夫とともに王座を奪ったものの良心の呵責に苛まれ悪夢に悩まされる母クリテムネストラ、そして苛烈な復讐心に燃えるエレクトラ、この3人の女性のキャラクターの対比、どう描かれるか、に注目です。
演出のヨハネス・エラートはフランクフルト歌劇場で2017年に世界初演された『Der Mieter(借家人)』を演出したのですが、この時の指揮は芸術監督の大野和士でした。二人が再びタッグを組み『エレクトラ』を新制作するということで、大変期待が高まっています。
ソプラノ、アイレ・アッソーニが初登場

世界各地でエレクトラ役を歌い、絶賛されているアイレ・アッソーニが新国立劇場に初登場します。母親のクリテムネストラには最近では24年『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ役で新国立劇場の舞台に立った藤村実穂子が出演します。
妹クリソテミスには同じく初登場のヘドヴィク・ハウゲルド、情夫エギストに新国立劇場の鑑賞教室『ラ・ボエーム』ロドルフォ役、『トスカ』カラヴァドッシ役で活躍している工藤和真、弟オレストには23年の『ホフマン物語』の悪役4役、24年の『トリスタンとイゾルデ』のクルヴェナール役を演じたエギルス・シリンス、そして監視の女役は森谷真理が演じます。指揮は大野和士です。
オペラとして難易度が高いと言われる作品ですが、1幕ものであること、有名なギリシャ神話のオペラ化のためあらすじや登場人物の相関関係があらかじめわかっていることから、初心者の方にもぜひ挑戦していただきたいです。情念、復讐心をオペラではどう表現されるのか、ぜひ確かめてください。
公演情報
6月29日(月) 19:00
7月2日(木)14:00
7月5日(日)14:00
7月8日(水)14:00 託児サービスあり
7月12日(日)14:00
会場: 新国立劇場オペラパレス
チケット料金:29,700〜7,700円
詳しくは:新国立劇場









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