プレビュー:東京バレエ団『レジェンズ・ガラ』2月27日(金)〜3/1日(日) 東京文化会館

20世紀を代表する3人のレジェンド振付家の作品を一夜で味わう
東京バレエ団は、古典バレエ作品だけでなく、ダンスの歴史に名を残す偉大な現代振付家の作品もレパートリーとして持っています。貴重な財産である作品のうち、今回は3作品を上演します。
3作品紹介
モーリス・ベジャール振付『春の祭典』

ストラヴィンスキー作曲、ヴァツラフ・ニジンスキー振付で1913年パリ、バレエ・リュスによって初演された『春の祭典』は太陽神に捧げる生贄の乙女を描いたものでした。ベジャール版は「生命賛歌」がテーマになっています。男女ともにユニタードという飾りのない姿で野生の動物のように荒々しく衝動的です。爆発的なエネルギーを持ち、緊張感をはらんだままフィナーレへ向かうという音楽とのシンクロニシティが素晴らしい作品です。
ジョン・ノイマイヤー『月に寄せる七つの俳句』

1989年東京バレエ団によって初演されました。ノイマイヤーが東京バレエ団のために作った作品です。正岡子規、松尾芭蕉らの7つの俳句が朗読される中、踊られます。ヨハン・セバスティアン・バッハやアルヴォ・ペルトの音楽が使われ、舞台には大きな月が浮かんでいる中、抒情的に踊られます。今回、ノイマイヤーが来日しキャスティングを行うとのこと。ダンサーによって印象が大きく変わる作品なので楽しみです。17年ぶりの再演となります。
イリ・キリアン『小さな死』

1990年代、キリアンの「ブラック・アンド・ホワイト」と呼ばれている時代に作られた傑作です。前半にモーツァルト『ピアノ協奏曲23番』の第2楽章、後半はモーツァルト『ピアノ協奏曲第21番』第2楽章が使われており、このモーツァルトの音楽とダンスに共鳴し踊られる造形美は必見。前半と後半の衣裳の変化にも注目です。モーツァルトのピュアでイノセントな音楽に秘められた官能性を見せてくれるような作品です。
趣の全く異なる3作品
3作品に明確なストーリーはありません。でも激しさ、静謐さ、官能性などの特徴が見ていると自然と感じられます。
舞台上のすべて、あるがままを五感をすませて鑑賞すれば大丈夫。たくさんの情報が飛び込んできます。
これまで大切に踊り継がれてきた東京バレエ団のレパートリー作品。踊るダンサーが変わると作品の印象もガラリと変わり、新たな魅力を発見できたりします。これまでに今回上演される作品を鑑賞したことのある方たちも、ぜひ新鮮な気持ちで劇場へお出かけください。
東京バレエ団『レジェンズ・ガラ』
公演情報
2月27日(金) 19:00
2月28日(土) 14:00
3月1日(日) 14:00
会場: 東京文化会館
チケット料金:15,000〜3,000円
詳しくは:NBS










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