プレビュー:2023年2月23日(金)~26日(日)《二期会創立70周年記念公演》『トゥーランドット』東京文化会館/ジュネーヴ大劇場共同制作、チームラボのデジタルアートで話題の新制作
2023年2月23日(金)~26日(日)東京文化会館
《二期会創立70周年記念公演》
ジュネーヴ大劇場との共同制作
東京二期会オペラ劇場
『トゥーランドット』〈新制作〉
話題豊富な新制作
没入型オペラ、いよいよお披露目
話題は3つ
この『トゥーランドット』は、二期会とジュネーヴ大劇場とで共同制作されました。新制作であり、二期会創立70周年記念公演となります。すでに昨年6月にジュネーヴでワールドプレミアが行われ、非常に高い評価を得ており、いよいよ東京で上演されます。
話題になっている点は大きく3つあります。
都内稽古場で立ち稽古を行うクレーマーとキャスト陣
© teamLab, Courtesy Daniel Kramer, and Tokyo Nikikai Opera
ひとつはベネズエラの音楽教育が無償で受けられる「エル・システマ」という教育システムで育った指揮者、ディエゴ・マテウスが二期会の公演に初登場するということ。マテウスは小澤征爾音楽塾初の首席指揮者となり日本ではお馴染みです。
二つ目はイングリッシュ・ナショナル・オペラの前支配人、ダニエル・クレーマーが初めて日本で演出するということです。
そして三つ目は、クレーマーは、新制作にあたり5年もセノグラフィー(Scenograpgy)の構想を練っていたのだそうで、デジタルコンテンツ制作会社のチームラボがセノグラフィーを手がけていることです。
オペラ『トゥーランドット』ダニエル・クレーマー (演出)、チームラボのアダム・ブース (セノグラフィー)による、メイキング・インタビュー動画
チームラボ『トゥーランドット』特設サイトより
未知の世界の空間演出
光による立体的な彫刻空間がステージ上に現れる(ジュネーヴ公演より)
© teamLab, Courtesy Daniel Kramer, Grand Théâtre de Genève, and Pace Gallery
セノグラフィーとは、舞台美術の空間演出のこと。チームラボによって作り出された光による立体的な彫刻空間は、これまでに経験したことのないオペラ鑑賞となりそうです。
デジタルアートは単に効果や演出を担うだけでなく、舞台のコンセプト、演出家の解釈、登場人物の心情、潜在意識などをも空間に見せてくれます。「没入型オペラ」と呼ばれる空間演出により、観客もまたオペラ空間に入り込んでしまうのだそう。一体どのようなものなのでしょう。
万華鏡のような潜在意識の世界(ジュネーヴ公演より)
© teamLab, Courtesy Daniel Kramer, Grand Théâtre de Genève, and Pace Gallery
2キャスト組まれ、それぞれ2公演ずつ行われます。オーケストラは新日本フィルハーモニー管弦楽団です。舞台に立つ歌手も、オーケストラのメンバーも観客も、劇場に集う全員が前代未聞の経験をすることになります。新しい舞台美術を得た『トゥーランドット』はどんな舞台なのか……。貴重な「没入型オペラ」を劇場で体験しましょう。
2023年2月23日(金)~26日(日)
《二期会創立70周年記念公演》
ジュネーヴ大劇場との共同制作
東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』〈新制作〉
会場:東京文化会館 大ホール
開演
23日(木・祝) 18:00
24日(金) 14:00
25日(土) 14:00
26日(日) 14:00
★ チケット料金
23日(木・祝),25日(土),26日(日)公演
S席 22,000円〜E席 2,000円 ※E席、D席は完売
24日(金)公演/平日マチネ・スペシャル料金
S席 21,000円〜E席 2,000円 ※E席、D席は完売
詳しくは:東京二期会
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