【ペレアスとメリザンド ドビュッシー】あらすじで知るお洒落な幻想世界

「トゥーランドット」のように有名な曲や、華やかな衣裳。それから、ルチアーノ・パバロッティなどの大物オペラ歌手が歌うダイナミックなイメージがあるオペラ。

しかし、今回の作品はそれらとは一線を画しています。19世紀末の印象派の絵画をモチーフとしたような演出と音楽。
その上、フランス語で上演するとってもお洒落なオペラです。(※上演する国によって母国語に変更される場合あり。)

『ペレアスとメリザンド』は、印象派クラシック音楽作曲家の先駆者、ドビュッシーならではのオペラです。

ペレアスとメリザンド 先読みあらすじ

舞台は中世、架空の王国アルモンド。
王の孫ゴローは、泉の脇で泣いていた謎の美女メリザンドを連れ帰って妻にします。

ゴローとの子供を授かったものの、メリザンドに夫への愛情はなく、代わりにゴローの異父弟ペレアスとの間に愛情が芽生えます。

ゴローはそれに憤り、それを察したペレアスが別れを決意しますが、別れの抱擁を目の当たりにしたゴローはペレアスを刺殺。メリザンドも致命傷を負います。
メリザンドは最後に出産を終えると、息を引き取ります。

ペレアスとメリザンドはどうやってできた?

歌うというよりは、語るような旋律で作られたペレアスとメリザンド。他の代表的なオペラとは違った音楽構成です。オペラの形にこだわらず、心境に趣をおいた内面的な観念を表現しています。全体が霧に包まれたような世界観が特徴です。

作曲:ドビュッシー
台本:モーリス・メーテルリンクの戯曲をクロード・ドビュッシーが改訂
初演:1902年4月30日/パリ/オペラ=コミック座
構成:5幕
上演時間:約2時間50分

ペレアスとメリザンド 登場人物

ゴロー
アルケル王の孫。ペレアスとは異父兄弟。メリザンドと結婚する。

メリザンド
謎に満ちた美女。ゴローに説き伏せられて、結婚する。

ペレアス
アルケル王の孫。ゴローの異父弟。

アルケル王
アルモンドの王国。ゴローとペレアスのお爺さん。

ジュヌヴィエーブ
ゴローとペレアスの母。

イニョルド
ゴローの前妻との間にできた息子。

ペレアスとメリザンド あらすじ

『ペレアスとメリザンド』のあらすじを事前にチェックして、実際に舞台公演に行ってみましょう!

アルモンド王国は架空の国です。しかし物語は、実際にどこかで起きていそうな内容です。
メリザンドは、ゴローに推されて結婚しますが、ペレアスと本当の愛を知りはじめます。
『ペレアスとメリザンド』のあらすじから、本当の愛や幸せを得るための結婚を考えさせられるかもしれません。

詳細なあらすじは次ページから

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。