ジャン・コクトー『雄鶏とアルルカン』×エリック・サティ『パラード』小説を彩るクラシック#19
新たな音楽の探究「フランス6人組」誕生
フランスでは、『パラード』に感銘を受けた新しい世代の音楽家集団「フランス6人組」が登場します。
ダリウス・ミヨー、アルチュール・オネゲル、フランシス・プーランク、ジョルジュ・オーリック、ジェルメーヌ・タイユフェール、ルイ・デュレからなるこのグループは、コクトーとサティをリーダーとして、反ドビュッシー、反印象主義を標榜した音楽活動を行っていきます。
ジャン・コクトーの記念すべき初の出版物『雄鶏とアルルカン』は、フランスの音楽界に新しい時代が到来したことを告げる宣言であり、芸術の「新しい形」を提示した意欲的な小論です。
バレエの転換期に携わったコクトーの音楽観に触れることができる貴重な書でもあるので、興味がある方はぜひ手に取ってみてください。
参考文献
ジャン・コクトー(2019年)『雄鶏とアルルカン』
池谷竜訳 デザインエッグ株式会社
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