クリスマスシーズンの定番『くるみ割り人形』のストーリーや見どころを解説!2022年〜2023年の舞台も紹介
クリスマスのお話である『くるみ割り人形』は、秋から冬にかけてさまざまなバレエ団で上演される人気の演目です。
2022年も10月以降、さまざまなバレエ団で『くるみ割り人形』の公演が予定されています。
本記事では、バレエの名作『くるみ割り人形』の鑑賞をもっと楽しめるよう、ストーリーや見どころ、原作、演出の違いを詳しく解説!
『くるみ割り人形』を観たことのない方から、何度も『くるみ割り人形』を観ているバレエファンの方でも楽しめる記事です。ぜひ最後までご覧ください!
1. バレエ『くるみ割り人形』のあらすじ
まずは『くるみ割り人形』のあらすじや登場人物を紹介します。
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初めに早わかりあらすじを紹介
初めに早わかりあらすじを紹介
クリスマス・イヴの夜、ドイツのとある家でクリスマスパーティーが行われています。その家の女の子「クララ」は、クリスマスプレゼントとしてくるみ割り人形をもらいました。
クリスマスパーティーが終わり皆が寝静まった頃、くるみ割り人形の様子を見に来たクララの身に不思議なことが起こります。クリスマスツリーが大きくなったり、ネズミとくるみ割り人形の戦いに巻き込まれたりするのです。
ネズミからくるみ割り人形を助けると、くるみ割り人形が美しい王子に変身しました。クララは王子とともに、雪の国やお菓子の国を旅します。
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バレエ『くるみ割り人形』の登場人物
バレエ『くるみ割り人形』の登場人物
『くるみ割り人形』の登場人物を紹介します。演出により設定が多少異なることもありますが、おおむね以下のとおりです。
主人公の少女。演出によっては、マーシャ、マリーとも呼ばれる。
クララの名付け親。クララにくるみ割り人形をプレゼントする。
ドロッセルマイヤーがクララにプレゼントした人形。クララ以外の子どもたちからは人気がない。
お菓子の国(または人形の国)の女王。
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バレエ『くるみ割り人形』のストーリー
バレエ『くるみ割り人形』のストーリー
『くるみ割り人形』は全2幕です。
演出により異なりますが、ほとんどの場合、「クリスマスパーティー(第1幕第1場)」→「雪の国(第1幕第2場)」→「お菓子の国(第2幕)」と場面が変わっていきます。
それぞれの場面での出来事を詳しく見ていきましょう。
【第1幕第1場】
クリスマスパーティー
クリスマス・イヴの夜、ドイツのシュタールバウム家では、クリスマスパーティーが開かれています。
次々と招待客が到着し、ドロッセルマイヤーもやってきました。ドロッセルマイヤーは、シュタールバウム家の女の子・クララの名付け親(※)です。
招待客が踊ったり人形劇があったりと、クリスマスパーティーは楽しく進んでいます。
子どもたちお待ちかねのプレゼントタイムです。ドロッセルマイヤーが、子どもたちにプレゼントを渡します。不格好でほかの子どもたちが嫌がった「くるみ割り人形」をクララは気に入りました。
兄のフリッツがくるみ割り人形を壊してしまう場面もありますが、ドロッセルマイヤーが直してくれたため、クララは一安心するのでした。
クリスマスパーティーが終わり、皆が寝静まった真夜中、クララはリビングに置いているくるみ割り人形のことが気になって仕方ありません。
クララがくるみ割り人形の様子を見に行くと、時計の針が12時を指します。
その瞬間、クリスマスツリーがどんどん大きくなり(またはクララの体が小さくなり)、どこからかネズミの王様とたくさんの手下が現れ、くるみ割り人形率いる兵隊たちと戦いを始めました。
戦いのさなか、くるみ割り人形に危機が訪れます。間一髪のところで、クララが投げたスリッパがネズミの王様の頭に命中!くるみ割り人形は助かります。
クララがくるみ割り人形のほうを見ると、美しい王子に変身しているのでした。クララに感謝した王子は、クララと一緒に踊ります。
※キリスト教文化において、洗礼に立ち会ったり有事の際に後見人になったりする「代父母」を指す。洗礼名を選択することもあるため「名付け親」と訳されることが多いが、必ずしも代父母が洗礼名を選択するとは限らない。
【第1幕第2場】
雪の国
ふと気が付くと、辺り一面が銀世界になっていました。
雪の精たちが美しい踊りでクララと王子を迎え入れます。雪の精たちに見送られ、二人はお菓子の国へと向かうのでした。
【第2幕】
お菓子の国
クララと王子は、お菓子の国でも歓迎され、チョコレートやコーヒー、お茶、キャンディ、デコレーションケーキ、金平糖の精などのさまざまな踊りが披露されます。
最後は、お菓子の国の登場人物みんなで踊る豪華なグランワルツ!時間は楽しく過ぎていきます。
場面が変わり、クララの寝室。実は、これまでの出来事はすべてクララが見た夢だったのです。クララがくるみ割り人形を胸に抱き、幕が下ります。
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