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ウィーン・オペレッタの最高峰、シュトラウスII世の『こうもり』〜あらすじや曲を紹介〜

オペレッタ『こうもり』は、『美しく青きドナウ』などで有名な作曲家ヨハン・シュトラウスII世(1825-1899)の作品。ウィーン・オペレッタの最高傑作と言われています。
そのストーリーは、個性的な登場人物がそれぞれの思惑を胸に織りなすドタバタ喜劇! 皮肉の利いたユーモアとともに絡み合う人間模様を描いた、大人のファンタジーです。

オペレッタ『こうもり』は直近で、12月6日(水)~12月12日(火)に、新国立劇場で公演予定です。この年末はウィーン・オペレッタの代表作『こうもり』を、ぜひお楽しみください!

1.オペレッタ『こうもり』とは?~ワルツ王のオペレッタ~

オペレッタ『こうもり』を指揮するヨハン・シュトラウスの風刺画、出典:Wikimedia Commons

「ワルツ王」の異名を持つシュトラウスII世。オペレッタ『こうもり』は、シュトラウスII世特有の優美で洒脱なウィンナ・ワルツやポルカの旋律が、全編にわたって流れます。

『こうもり』は、ウィーン国立歌劇場など、ヨーロッパの主だったオペラハウスが毎年末年始に上演する定番演目のオペレッタです。冬の寒さが厳しいヨーロッパの国々。人々は長い冬のつらさを忘れようと、楽しいひと時を求めて劇場に集まります。思いっきりおしゃれして、シャンパンを傾け、美しく楽しい音楽に酔いしれる。オペレッタ『こうもり』は、序曲の冒頭からワクワクと楽しいことが始まる予感を抱かせ、一気に心を高揚させます!

1.1オペレッタ『こうもり』基本情報

邦題|原題:こうもり|DieFledermaus
原  作 :アンリ・メイヤック、リュドヴィック・アレヴィの喜劇『夜食』
台  本 :カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネー
作  曲 :ヨハン・シュトラウスII世
初  演 :1874年4月5日、アン・デア・ウィーン劇場
構  成 :全3幕
上演時間 :約2時間半

1.2オペレッタ『こうもり』先読みあらすじ

1874年オペレッタ『こうもり』初演を報じた記事挿絵、出典:Wikimedia Commons

翌日から禁固刑が言い渡されている銀行家のアイゼンシュタイン。収監前に、友人のファルケと夜会に出かけようとしています。アイゼンシュタイン家の女中アデーレも、今夜の夜会に行くための休暇をもらおうと画策中です。アイゼンシュタイン夫人ロザリンデに会うため、屋敷に忍び込んできた彼女の元恋人アルフレード。彼は、刑務所長フランクにアイゼンシュタインと勘違いされ、連行されていきます。

オルロフスキー公爵の夜会には、新人女優とうそぶくアデーレ、フランス人のルナール侯爵と名乗るアイゼンシュタイン、騎士シャグランと称するフランク、ハンガリー侯爵夫人に扮したロザリンデ。ロザリンデは、気付かず自分を口説くアイゼンシュタインから、懐中時計を奪い取ります。アイゼンシュタインは、3年前のファルケの失態を客人達に披露します。やがて夜が明け、客人達は会場を抜け出していきます。

刑務所に戻ってきたフランク。アイゼンシュタインが出頭してきますが、牢にはすでに「アイゼンシュタイン(アルフレード)」が。アルフレードに会いにきたロザリンデを見て、激怒するアイゼンシュタイン。しかしロザリンデは、浮気の証拠の懐中時計を突きつけます。ファルケが現れて種明かし。3年前の出来事の、アイゼンシュタインへのファルケの復讐劇でした。アイゼンシュタインとロザリンデは許し合い、一同シャンパンの歌を歌って幕。

2.『こうもり』登場人物

アイゼンシュタイン|テノール
金持ちの銀行家

ロザリンデ|ソプラノ
アイゼンシュタインの妻

フランク|バリトン
刑務所長

オルロフスキー公爵|メゾソプラノ
ロシアの貴族

アルフレード|テノール
声楽教師でロザリンデの昔の恋人

ファルケ|バリトン
アイゼンシュタインの友人

アデーレ|ソプラノ
ロザリンデの女中

イーダ|ソプラノ
アデーレの姉

ブリント博士|テノール
アイゼンシュタインの弁護士

フロッシュ|台詞役
刑務所の看守

神保 智 じんぼ ちえ 桐朋学園大学音楽学部カレッジ・ディプロマ・コース声楽科在学中。子どものころから合唱団で歌っていた歌好き。現在は音楽大学で大好きなオペラやドイツリートを勉強中。

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