プレビュー:オペラ座&ロイヤルの精鋭が贈る「バレエ・スプリーム」8月1日(金)〜11日 3種のプログラムで全9公演 東京文化会館

こんなガラがあったらいいな、が実現した夢の公演
英国ロイヤル・バレエ団とパリ・オペラ座バレエ団の精鋭が集結
サラ・ラム、マチアス・エイマンがそれぞれ仲間を率いる
劇場がシーズンオフとなる夏はガラ公演の季節。毎年日本でも海外からたくさんのダンサーがやってきて趣向を凝らしたガラ公演を行います。
2017年に実現したこの「バレエ・スプリーム」は英国ロイヤル・バレエ団とパリ・オペラ座バレエ団のダンサーが集うまさにスプリーム(至高)のガラ公演。2017年に行われ、2020年はコロナ禍のためオンライン開催、そして今年、8年ぶりに待望の第3回公演が実現します。
各カンパニーを率いるのは英国ロイヤル・バレエ団がサラ・ラム、パリ・オペラ座バレエ団はマチアス・エイマンです! 10名ずつ総勢20名が来日しますが、英国ロイヤル・バレエ団はプリンシパルが8名、パリ・オペラ座バレエ団はエトワールが7名とたいそう贅沢なことになっています。
Aプロは英国ロイヤル・バレエ団のメンバーによるパフォーマンス、Cプロはパリ・オペラ座バレエ団のメンバーによるパフォーマンス、そしてBプロは合同公演となります。3種の公演、どれも見逃せません。
見どころ満載で迷う
3種類のプログラムを眺めてみると、演目が重複しているのはわずかに2種類。『マノン』第1幕寝室のパ・ド・ドゥと『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』なのですが、『マノン』はAプロでサラ・ラム&ウィリアム・ブレイスウェル、Bプロでパク・セウン&マチアス・エイマン、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』はBプロでマヤラ・マグリ&マシュー・ボール、Cプロでカン・ホヒョン&アントワーヌ・キルシェールとなっています。ぜひ見比べてみたいですね。

サラ・ラム&ウィリアム・ブレイスウェル ©Kiyonori Hasegawa

金子扶生&ワディム・ムンタギロフ ©Kiyonori Hasegawa
またパリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちに注目してみましょう。ポール・マルク、オニール八菜、パク・セウンなどのお馴染みのスターの中に23年3月にアフリカ系として初めてエトワールになったギヨーム・ディオップ、24年3月にエトワールになったブルーエン・バティストーニ、24年12月にエトワールになったロクサーヌ・ストヤノフといった次世代のパリ・オペラ座バレエ団を牽引する若きエトワールが参加しています。




パリ・オペラ座バレエ団
左から:マチアス・エイマン、ポール・マルク、オニール八菜、ブルーエン・バティストーニ

ブルーエン・バティストーニ&ポール・マルク ©Kiyonori Hasegawa

オニール八菜&マチアス・エイマン ©Kiyonori Hasegawa
一方、英国ロイヤル・バレエ団はBプロで金子扶生&ワディム・ムンタギロフによる『ロミオとジュリエット』第1幕のパ・ド・ドゥを披露します。これは英国ロイヤルバレエ&オペラin シネマで上映されたペアで、日本で見ることができるのは嬉しい限り。また成長著しいソリストの五十嵐大地はヴィオラ・パントゥーソとペアを組み、Aプロで『パリの炎』と『リーズの結婚』を披露します。




英国ロイヤル・バレエ団
左から:サラ・ラム、 ワディム・ムンタギロフ、 ウィリアム・ブレイスウェル、 金子扶生©Lara-c
そんなふうに、3種のプログラムをじっくりと眺めてどの公演に行こうか、全部行ってしまおうか、とあれこれ悩むのもバレエのガラ公演鑑賞をより楽しくすることができます。
この夏、あまたあるガラ公演の中でも圧倒的なクオリティを誇るこのバレエ・スプリーム、超一流のダンサーが集まる一期一会のガラです。ぜひお見逃しなく。
Aプロ(ロイヤルチーム出演)
8月1日(金)18:30、2日(土)14:00、3日(日)14:00
Bプロ(合同公演)
8月5日(火)18:30、6日(水)18:30、7日(木)18:30
Cプロ(オペラ座チーム出演)
8月9日(土)14:00、10日(日)14:00、11日(月・祝)14:00
会場: 東京文化会館
チケット料金:Aプロ・Cプロ 19,000〜9,000円 Bプロ 23,000〜13,000円
詳しくは:NBS
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