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プレビュー:新国立劇場バレエ『アラジン』6月14日(金)~23日火(日) 新国立劇場オペラパレス

2024年6月14日(金)~23日(日)
新国立劇場オペラパレス

アラジン

新国立劇場バレエ団のために作られたバレエ
待望の再演


わかりやすいストーリー
誰もが楽しめる極上のエンタテインメント


『アラジン』は、2010年から2014年まで新国立劇場バレエ団の芸術監督を務めたデヴィッド・ビントレー(当時、英国バーミンガム・ロイヤルバレエの芸術監督も兼務)が、2008年に新国立劇場バレエ団のために振り付けた楽しい作品。のちに英国バーミンガム・ロイヤルバレエ、ヒューストン・バレエでも上演されたビントレーの代表作です。

たくさんのダンサーが登場し
見どころ満載

アラビアの街に母親と住むアラジンは仕事をせずフラフラしている毎日。魔術師マグリブ人と出会い、砂漠の洞窟にあるランプを取ってくるように言われます。洞窟にある宝の山に目がくらみ、アラジンは洞窟へ出かけランプを手に入れますが、マグリブ人に渡さなかったために洞窟に閉じ込められてしまいます。ランプをこすったら精霊ジーンが出てきて、主人であるアラジンの願いを叶えて、アラジンは洞窟を脱出します。その後、皇帝の娘プリンセスに恋したアラジンはジーンに頼み大富豪に変身してプリンセスと結婚します。でもそれでお話は終わらずマグリブ人がまた登場して……。

全3幕10場という贅沢な内容で、洞窟の宝石たちが踊るシーン、第2幕の浴場のシーン、そして空飛ぶ絨毯のシーンなどまばゆい舞台が次々現れます。

舞台美術と衣裳も見どころです。

主役二人のソロ、パ・ド・ドゥの他にも、ランプの精ジーンの登場するところ、空飛ぶじゅうたんにアラジンとプリンセスが乗るシーン、きらびやかでダンスのスタイルもさまざまな宝石の踊りなどずっと目が離せません。

アラジンの成長物語

アラジンは母親の言うことを聞かないで遊んでばかりいる青年です。冒険を経てランプの精が持つランプを手に入れます。ランプは富と権力の象徴です。アラジンはそれらを手にしますが、もっと大切なもの、プリンセスと出会うことにより愛を知ります。『アラジン』はバレエ作品には珍しい、青年が主人公の成長物語なのです。

イギリスでは「アラジンと魔法のランプ」の物語は、中国が舞台とされており、原案は中国が舞台だったので、その名残があります。アラジンの母とアラジンは中国からの移民という設定のほか、迫力あるドラゴンダンスなども出てきます。

4キャストはそれぞれ魅力的なペア

今回4キャストで9公演が行われます。

この中で、プリンセス役を踊る小野絢子は、唯一の初演で同じ役を踊ったダンサーです。入団して2シーズン目、初めて主役に抜擢されたのでした。プリンセスとアラジンによるうっとりするようなパ・ド・ドゥを福岡雄大と踊ります。

他に速水渉悟&柴山紗帆、奥村康祐&米沢唯、福田圭吾&池田理沙子がペアを組みます。

ランプの精ジーンには渡邉峻郁、木下嘉人、井澤駿、魔術師マグリブ人に中家正博、中島駿野が登場します。

キラキラ、ワクワクした誰もが楽しめる『アラジン』、ぜひ体験してください。

   撮影:鹿摩隆司


2024年6月14日(金)〜23日(日)
新国立劇場バレエ『アラジン』
会場:新国立劇場オペラパレス

開演
6月14日(金) 19:00
15日(土)13:00/18:30
16日(日)14:00
19日(水)14:00
21日(金)13:00
22日(土)13:00/18:30
23日(日)14:00

会場: 新国立劇場オペラパレス

チケット料金
14,850円〜1,650円

詳しくは:新国立劇場



エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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