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プレビュー:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』『シンデレラ』

7年ぶりの来日
妖精が出てくる2作品を上演

photo by Bill Cooper

デビット・ビントリー芸術監督時代を経て、現在英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団は、元英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルであったカルロス・アコスタが芸術監督に就任し、カンパニーを率いています。このアコスタ体制になってから初めて、2018年以来7年ぶりに英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が来日公演を行います。

おとぎ話を極上のファンタジックな世界観で魅了

photo by Tristram Kenton

このカンパニーだけでなく、イギリスのバレエ界を牽引してきたピーター・ライトが振り付けた『眠れる森の美女』。絶対王政の重厚で豪華絢爛な宮廷を舞台に作り出し、圧倒されます。表面的な華美さではなく、落ち着いた品格があり、その中を妖精たちが自然に動き回るまさにおとぎ話の世界。唯一無二の世界観をぜひ体験していただきたいです。

そしてこの『眠り』のオーロラ姫にゲストとしてアリーナ・コジョカルが出演し演じます。またファースト・ソリストの栗原ゆうも抜擢されており注目です。

もう1作品は、前芸術監督であるデヴィッド・ビントリーの振付による『シンデレラ』です。ビントリー版は「靴」が物語の核心となっています。亡き母の大事な形見である「靴」をシンデレラは家に迷い込んできた物乞いの裸足の老女に差し出すのです。心の美しいシンデレラのこの行為がきっかけでシンデレラは魔法にかけられ、現実からほど遠い夢の世界へと導かれていきます。

こちらには英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、ウィリアム・ブレイスウェルが王子で出演します。ブレイスウェルが王子を踊る日には、プリンシパルの平田桃子がシンデレラで登場します。ノーブルで美しい二人のパフォーマンスに目を奪われることでしょう。

トウシューズでチュチュを纏い端正に舞うバレリーナ、そしてまばゆくひたすら美しい王子や妖精たち……、私たちがバレエと聞いてイメージする優美な世界を見せてくれる英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団。

どちらの作品からも英国バレエの伝統、典雅、品格を存分に楽しむことができるでしょう。


英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

開演
『眠れる森の美女』
6月20日(金)18:30
6月21日(土)14:00
6月22日(日)14:00
会場: 東京文化会館
チケット料金:26,000〜10,000円 
堺公演
7月2日(水)18:30  会場:フェニーチェ堺 大ホール

名古屋公演
7月5日(土)14:00 会場:愛知県芸術劇場 大ホール

『シンデレラ』
6月27日(金)19:00
28日(土)14:00
29日(日)14:00
会場: 東京文化会館
チケット料金:26,000〜10,000円

詳しくは:NBS

エディター・ライター 出版社勤務を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動中。 クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。

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