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ロックバレエ再演!『ROCK BALLET with QUEEN』2023年5月17日(水) ── ロイヤル・バレエ団との共演やモーリス・ベジャール『バレエ・フォー・ライフ』、『Teo Toriatte』に見るロックバンド「QUEEN」とバレエ、日本との関係

ブリティッシュ・ロックの伝説的バンド、QUEENの曲を使ったバレエ公演が5月17日(水)に予定されています。その名も「ROCK BALLET with QUEEN」。

日本のスタッフによる制作で、2021年に初演され、大好評を博しました。今回も新キャストに二山治雄、今井智也を迎えた再演に期待が高まっています。

日本でも非常に愛されているQUEENは、偉大なロックバンドでありながら、バレエやオペラといったクラシック音楽との関わりも深く持っています。そして、彼らもまた日本を愛してくれていました。
今回はROCK BALLETの予習に、QUEENとバレエ、そして日本とのつながりを振り返ってみましょう!

【タイトル画像】
『ROCK BALLET WITH QUEEN』(2021)|©︎Shunya Nakajima
Freddie Mercury(1977)|Carl Lender, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

1.『ROCK BALLET with QUEEN』とは

https://youtu.be/e–26_-e1Lg

ロックバレエ『ROCK BALLET with QUEEN』は、主催であるダンサーズサポートの「ロック音楽でトップバレエダンサーたちが踊ったらどんなに楽しいだろう!」という思いから生まれた作品です。

振付と出演者

新国立劇場バレエ団ファーストソリストの福田圭吾が振付を担当。

キャストに、秋元康臣(東京バレエ団 プリンシパル)、池本祥真(東京バレエ団 ファーストソリスト)、井澤駿(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)、菊地研(牧阿佐美バレヱ団 プリンシパル)、長瀬直義(元東京バレエ団 ソリスト)、米沢唯(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)を迎え、2021年に初演されました。

『ROCK BALLET WITH QUEEN』2021年公演のチラシ


今回の再演では秋元、池本に代わって今井智也(谷桃子バレエ団プリンシパル)、二山治雄(元パリ・オペラ座契約団員バレエダンサー)と、やはり名高いバレエ団のスターが参戦。

ガラ公演でも稀な、バレエ団を越えた超豪華共演にも注目です!

https://youtu.be/dxv01frwYUo

あらすじ

人生に疲れた男が四人、ジャズバーでうらぶれている。音楽の女神(ディーバ)とそのお付きが来店し、彼女らに触発され、四人は生きる力を取り戻す。

使用曲

Bohemian Rhapsody(1975年)

QUEENの一番の代表曲で、同名伝記映画が制作されています。オペラの要素を取り入れています。音楽の販促PVを作った初めての曲ともいわれています。

Killer Queen(1974年)

QUEEN初のスマッシュヒットで全英シングル二位を獲得した、QUEENがスターに駆け上る契機になった曲。男を魅了する高級娼婦を例えて歌ったお洒落なナンバーです。

The Millionaire Waltz(1976年)

ワルツのタイトル通り、軽やかなピアノが加わった三拍子の曲。他曲と比べややマイナーな曲ですが、恋する喜び、別れの苦しみ、そして復縁を望んでまた明るくなるこの曲の緩急は、バレエのストーリーに沿った選曲に思えます。

Don’t Stop Me Now(1979年)

超スピードで空を飛ぶような最高の気分、だから止めるんじゃない!という最高にゴキゲンな一曲。CMにもよく使われています――が、ギターパートが全然ないことと、当時のフレディの薬物使用疑惑を想わせて、ブライアンはあまり好きじゃないそう。

Stone Cold Crazy(1974年)

スピードメタルやスラッシュメタルはこの曲から始まったと言われる、QUEENきってのヘヴィでハイテンポな曲です。元はQUEEN結成以前にフレディがいたバンドの曲で、QUEENのライブで演奏するたびよりハイテンポにより激しく改造されていった曲です。

We Will Rock You(1977年)

ドンドンチャッ、と足踏みとハンドクラップでリズムを刻み、後半のギターソロ以外楽器の音がないのにインパクト抜群の曲。日本でもサッカー応援歌はじめ、スポーツの場でよく使われています。

We Are the Champions(1977年)

「俺たちがチャンピオン」というタイトルらしく、こちらもスポーツの場でよく使われます。全英スターの地位を得てからの曲で、自身に満ち満ちています。

Another One Bites the Dust(1980年)

QUEEN全シングルで最も売れた曲です。ベースのジョンが作曲し、全曲通してベースの重低音が響きます。もともとレコード化しないつもりだったのですが、あのマイケル・ジャクソンが「出したほうがいい」とアドバイスしてレコーディングに至ったというエピソードがあります。

Dear Friends(1974年)

ブライアンが肝炎にかかってツアー中断を余儀なくされ、その後のレコーディングでさらに大病が畳みかけと、弱った時期にブライアンが作った曲です。「愛する人がいなくなって今は悲しくても、また希望が訪れる」と励ます歌詞は、もしかしたらブライアン自身が活動をリタイアする可能性を考えてのメッセージだったのかもしれません。

Who Wants to Live Forever(1986年)

映画『ハイランダー 悪魔の戦士』の主題歌です。映画は不老不死の戦士たちによる数世紀を跨ぐ戦いの物語で、主人公は老いることないまま妻の老衰死を見送るシーンなどがあり、「誰が永遠に生きたいだろう」というタイトルは映画の内容にぴったりです。

Teo Torriatte (Let Us Cling Together)(1977年)

「手をとりあって」と日本語でつけられた曲名で、歌詞も一部日本語です。詳しくは後述しますが、QUEENメンバーが日本を好きだった証でもある一曲です。

The Show Must Go On(1991年)

タイトルは演劇の格言で「幕が開いたら何があっても舞台をやり遂げねばならない」の意。フレディがエイズに侵されていると判明した後の曲です。重く命を燃やすような歌声は、フレディの最後までスターとしてあらねばという覚悟が込められているかのようです。

Bicycle Race(1978年)

自転車に乗りたいと繰り返しながら、アメリカ文化にケンカを売るコミカルな曲です。全裸にゼッケンだけをつけた女性たちが自転車でレースする過激なPVもセンセーショナルでしたが、「好きなところで自転車に乗りたいんだ」と、自分の意思を貫こうという思いがこもっています。

It’s A Beautiful Day(1995年)

「美しい日だ、最高の気分だ、誰も止めることはできない」と歌いますが、”いい気分だから止まらない”『Don’t Stop Me Now』とはまるで印象が違います。フレディのエイズ発覚後の収録、死後に完成させてリリースされた曲なのです。死を前にしてなお、QUEENの輝かしい日々を誇っていたのでしょうか。

Radio Ga Ga(1984年)

ロジャーの息子がラジオを聴いて「ラジオ、 caca(うんち)!」とはしゃいでいた様子から、cacaをgaga(夢中になる)に変えて生まれた曲です。テレビにとって代わられつつあるラジオを励ましています。レディー・ガガはこの曲名から芸名を付けました。

I Was Born To Love You(1985年)

「君を愛するために産まれてきた」という直球のラブソング。元々フレディがソロ活動で制作した曲で、彼の死後、ボーカルトラックに残りのメンバーが演奏をつけ直してリメイクされました。日本ではキムタク主演ドラマの主題歌としても有名です。

『ROCKBALLET with QUEEN』では上記の16曲におよぶQUEENの楽曲が使用されています。
全楽曲のSpotifyのプレイリストを作成しましたので、予習にお役立てください。

公演情報

2023年5月17日(水)
ロックバレエ 2023『ROCK BALLET with QUEEN』

会場:なかのゼロ 大ホール

開演:19:00

チケット料金
1階席 7,000円
2階席 6,000円

演出・振付:福田圭吾
出演:井澤駿、今井智也、菊地研、長瀬直義、二山治雄、米沢唯

詳しくは:ダンサーズサポート


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オペラハーツの編集とライターを兼任。 小中でピアノ教室に通い、中高では吹奏楽部で打楽器を担当した程度の演奏経験。 クラシック以外にロック、EDM、ボカロ、ゲーム音楽なども好んで聴く。

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