古代インドが舞台のバレエ『ラ・バヤデール』のあらすじや演出の違いを分かりやすく解説!
7.バレエ『 ラ・バヤデール』近々の舞台、おすすめDVD
2024年7月に行われる『ラ・バヤデール』の舞台と、おすすめのDVDを紹介します。
【世界バレエフェスティバル】
2024年7/27,28
〈世界バレエフェスティバル全幕特別プロ〉
「ラ・バヤデール」全3幕
会場:東京文化会館
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
音楽:ルトヴィク・ミンクス
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
2024年
7月27日(土)15:00
ニキヤ:マリアネラ・ヌニェス
ソロル:リース・クラーク
ガムザッティ:上野水香
ハイ・ブラーミン(大僧正):安村圭太
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):岡崎隼也
ブロンズ像:宮川新大
7月28日(日)15:00
ニキヤ:オリガ・スミルノワ
ソロル:キム・キミン
ガムザッティ:伝田陽美
ハイ・ブラーミン(大僧正):柄本弾
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):井福俊太郎
ブロンズ像:池本祥真
ぜひ、この機会に会場に足を運んでみてください。
※記事公開時点での情報です。変更になる可能性があります。
おすすめDVD① 英国ロイヤルバレエ団(ナタリア・マカロワ版)
DVDで『ラ・バヤデール』を鑑賞するなら、英国ロイヤルバレエ団のDVDがおすすめです。
ニキヤ役にマリアネラ・ヌニェス氏、ソロル役にワディム・ムンタギロフ氏、ガムザッティ役にナタリア・オシポワ氏という超一流のダンサーたちが共演する豪華な舞台となっています。
また、影の王国の第1ソリストに福岡出身の崔 由姫さん、第3ソリストに東京出身の高田茜さんが出演するなど、日本人ダンサーの活躍にも注目です。
おすすめDVD2枚目は、パリ・オペラ座バレエ団です。
ルドルフ・ヌレエフが演出を手がけたバージョンで、影の王国で終了します。
衣装やセットが豪華なのが特徴で、筆者も実際にこのDVDを持っているのですが、ただ観ているだけでもうっとりする豪華さです。
また、2022年8月に公開された映画『新章 パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり』では、ロックダウン解除後にヌレエフ版『ラ・バヤデール』のリハーサルに挑むダンサーの姿が描かれました。
無観客状態で行われた『ラ・バヤデール』の公演でブロンズアイドルを踊ったポール・マルクがエトワール(※)に任命されるシーンもあります。
※ダンサーの階級で、パリ・オペラ座バレエ団において最高位のダンサーのこと。ほかのバレエ団ではプリンシパルと呼ぶ。
こちらは現在も上映中!お近くの映画館で観られるかもしれません!
上映状況などの詳細は公式サイトで↓
映画『新章 パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり』https://gaga.ne.jp/parisopera_unusual/
8. まとめ
今回は、コンクールなどで人気の演目『ラ・バヤデール』について深掘りしました。ストーリーや演出の違いを知ると、踊りにも落とし込みやすいのではないでしょうか。
ぜひ本記事をきっかけに会場に足を運び、文化的で裕福な時間を過ごしてみてくださいね。
9. 「ラ・バヤデール」関連
アイスダンスでも『ラ・バヤデール』の音楽が使われています。
また、ソロルと同じように恋人を裏切る/ひどい目にあわせる男性の役についても見ていきましょう。
9.1
アイスダンス 村元哉中/髙橋大輔組
アイスダンス 村元哉中/髙橋大輔組
こちらは、2022年の四大陸フィギアで踊られた村元哉中/髙橋大輔組のフリーダンスです。
影の王国冒頭の音楽に始まり、影の王国の中のニキヤのVa(ベールのアダージョ)の音楽などが使われています。
衣装もラ・バヤデールを意識しているような色遣いで美しいですね。
9.2
バレエには”悪い男”が多い
バレエには”悪い男”が多い
バレエには、ソロルのように恋人を裏切る男性が多くいます。
その代表格は、『ジゼル』のアルブレヒトでしょう。本当は貴族の身分で婚約者がいるにもかかわらず、ジゼルにはそれらを隠して近づくのです。その後、婚約者がいることや貴族であることがバレてしまい、ジゼルはショックで命を落としてしまいます。
ほかにも、『ラ・シルフィード』のジェームスや、『オネーギン』のオネーギンなど”悪い男”はたくさん登場します。
悪い男が登場することで、ヒロインの悲劇性が増し、観客の涙を誘うのかもしれないですね。
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