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ヘルマン・ヘッセ『デーミアン ── エーミール・シンクレアの青春記』×ブクステフーデ『パッサカリア』 小説を彩るクラシック#14

ヘルマン・ヘッセ『デーミアン──エーミール・シンクレアの青春記』

ヘルマン・ヘッセは1877年生まれのドイツの作家です。ヘッセは日本でも人気が高く、国語の授業で読んだことがある、という方も多いのではないでしょうか?
代表作は『車輪の下』、『デーミアン』、『シッダールタ』など。ノーベル文学賞を受賞しているドイツを代表する文豪です。

Hermann Hesse 2

ヘッセは厳格な両親に育てられ、秀才ではあったけれど、同時に多感で繊細な少年でした。両親によって難関校に進学しますが、学校生活になじめず、退学。その後入った学校でも脱走や自殺未遂騒動を起こし、学問をあきらめ堕落した生活を送るようになります。
書店員として働き出すも3日で退職。完全にエリートコースから外れた神童ヘッセは、「自分とはいったい何なんだろう?」と、アイデンティティの模索を始めます。

そうして独学で文学を学び、文学こそが自分の道である、と決心を固め、ヘッセは生涯「自己」というものを探求していくことになります。
そのように文学の道に進むヘッセを助け、励ましたのは音楽でした。

ヘッセの音楽好きは有名で、バッハモーツァルトを愛し、次にヘンデルグルックハイドン、ロマン派の中ではシューベルトが一番で、シューマンショパンも愛好していたようです。自身もヴァイオリンをたしなみ(自分はディレッタントに過ぎないと語っていますが)、音楽に対する絶対的な愛を生涯にわたって持ち続けていました

「詩は音楽にならなかった言葉であり、音楽は言葉にならなかった詩である」と語る通り、ヘッセにとって文学と音楽は、生きる上で欠かすことのできないもので、自身の芸術を進ませるための両輪だったのでしょう。

1982年、福島県生まれ。音楽、文学ライター。 十代から音楽活動を始め、クラシック、ジャズ、ロックを愛聴する。 杉並区在住。東京ヤクルトスワローズが好き。

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