クラシックコンサートの選び方・行き方~どのコンサートに行けばいい?楽しめる?マナーって厳しい?初心者でもばっちりわかる!
マナーって厳しいの?服装は?ドレスコードとか必要なものってありますか?
基本のマナー
基本的には周りのお客さんの迷惑にならないようにするのがマナーです。
なかでもホールなどで行うコンサートで気を付けるべきマナーとしては、
- おしゃべりや大きな音を立てない
(演奏者が合いの手・手拍子・掛け声・合唱などを求めた場合や、ソロパート・演奏後の拍手やブラボーを除く) - 席を蹴らない
- 他の(特に後ろの席の)お客さんの視界を遮らない。
- 携帯電話やスマートウォッチなどの電子機器を光らせない、鳴らさない
(以前は電源オフが常識でしたが、コロナ禍で接触確認アプリを停止させないようにするため、マナーモードを推奨するようになった劇場もあります) - 演奏中に会場を出入りしない
- 飲食喫煙は会場ルールに従う
などがあります。多くの場合、会場に掲示されていたり事前に説明されたりしますが、なかには「前のめりでの鑑賞は後ろの席の視界を遮る」などの自覚しづらいものも。電子機器も、バッグで隠したりしても案外目立っています。劇場や映画館が注意喚起をしています。
会場の出入りは曲と曲の合間ならOKとすることもありますが、なるべく開演には遅刻せず、休憩時間以外に中座しないでいいようお手洗いを済ませておくのが大切です。とはいえ映画館と同じような基本的なマナー以上のことはまず要求されません。
コンサートへ行く服装は?
日本国内のコンサートのほとんどはドレスコードがありません。大きな記念コンサートで稀にありますが、その場合はチケットなどに注意書きがあります。
とはいえ皆さん、ホールで行うようなコンサートには格式も楽しみに来るので、あんまりカジュアルな格好だと浮いてしまって気が気じゃないかも?
基本はラフな格好よりも、綺麗目のややフォーマルな私服、もしくはお仕事用のスーツやオフィスカジュアルなどがおすすめです。
キッズコンサートや学校の部活の演奏会などは気軽に楽しめるカジュアルでもOK。商業施設のイベントなどでは、普通にショッピングに行く格好でも大丈夫でしょう。
そのほかコラボコンサートなどでは、コラボ先にちなんだ服装も受け入れられています。
ロックバンドとのコラボではバンドのそれまでのツアーグッズや、アニメ・ゲーム作品のコラボコンサートではその作品のプリントTシャツを着てくる人も多いようですね。
ただし、音楽を聴くのに邪魔になるような服装や、周りのお客さんの迷惑になる格好は避けましょう。
鈴がついていたり、ネックレスをジャラ付けしたりなどの音が出てしまうもの、電飾や反射材で光って目障りなもの、大きな帽子や高さのある髪型など後ろのお客さんの視界を遮ってしまうものは避けましょう。
最悪の例。弾帯ベルトが音を立て、
モヒカンが後席の邪魔になってしまう。
金属のトゲもギラギラ光ったり、隣席のお客さんに刺さるかも。
会場へ着く前の食事にも気をつけて
匂いも困りものなので、事前にニンニクたっぷりの料理なんかは避けましょう。香水や制汗剤も強すぎると迷惑になるので気を使いたいところ。
食事について言うと、あんまり満腹でいくと眠くなってしまうかも。
眠気対策の定番カフェインには利尿作用もあります。演奏中にトイレに行きたくなる可能性も増えるので、音楽ホールでのコンサート前のコーヒーやエナジードリンクは、飲む量に注意!もしくは直前と各休憩時間それぞれにトイレに行っておきましょう。
また、お餅や大福やお煎餅などを事前に食べておくと、炭水化物が体の水分を保持して、尿意を抑えてくれる効果があるので、トイレが不安な人はお試しあれ。
用意するものはある?
特別用意していかなければいけないものは、特記されていなければありません。(必要な場合は)チケットと、お出かけに必要な身の回りのものだけで大丈夫です。
より楽しく鑑賞するためには、パンフレット類を持ち帰れる大きさのバッグ、出演者をよく見るためのオペラグラス、冬ならばひざ掛けなど周囲の迷惑にならない範囲で快適に過ごせるアイテムがあるとよりよいでしょう。
特記がある場合は用意していきましょう。 例えば、キッズコンサートで観客の子供たちにも演奏に参加してほしいので、事前にマラカスのようなお手製楽器の工作を求める公演などがありました。 また特殊な例ですが、アイドルとクラシックのコラボコンサートのようなケースではペンライトを振ることもあります。その場合は用意して行った方が会場の一体感を楽しめるでしょう。 |
それじゃあどのコンサートに行こうかな……チケットや情報はどこで見つければいいの?
コンサートの探し方は楽団の大きさによります。
プロの楽団は多くの場合、団体のホームページに情報を掲載しているほかに、チケットぴあやイープラス、ローチケなどのチケット販売サイトを使っています。
ですからチケット販売サイトのクラシック音楽のジャンルや、地域などを選んで探してみるとコンサートの情報が見つかります。そのサイト内でチケット購入もできます。
また、オペラハーツでは関東のプロオーケストラの公演情報をまとめていますので、そちらもチェックしてみてください。
市民楽団やアマチュア楽団、学校の部活などの場合は、会場になる文化会館や市民ホールのような施設にチラシを置いていることが多いようです。
チケットが有料の場合は、文化会館等の窓口が販売を担当していることが多いです。
そのほか多くの楽団やそのメンバーが、ホームページやSNSで情報を公開しています。
特に「こういう曲を専門で演奏している」という専門アマチュア楽団は、地域の住民よりも同じジャンルが好きな同好の士で集まるので、SNSでの情報発信が多いようです。
自衛隊などの音楽隊の活動も、やはり各団体のホームページで発表しています。
そのほか生演奏が聴けるレストランの情報は、グルメサイトがまとめています。
まとめ
コンサートの種類や形態がわかれば、自分の好みや懐事情に合うコンサートを選べるようになると思います。
まずはお試しに、と思ったら、お近くの市民ホールやお祭りなどのお手頃コンサートから。凄い演奏を聴いてみたいならチケットサイトから。これが好き!というものがあるなら、自分の好きなジャンルのコンサートから。
どんな入り口から入っても、クラシックは楽しくあなたを迎えてくれますよ!
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