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クラシックコンサートの選び方・行き方~どのコンサートに行けばいい?楽しめる?マナーって厳しい?初心者でもばっちりわかる!

目次

どんな人たちがやってるか、どんな場面でやってるか
~楽団の規模・能力、コンサートの形式~

演奏者と演奏する場面は、本当はそれぞれ別の分類ではあるのですが、どちらも「チケット代と機会」を決める要素なので本記事では一緒に扱っています。

楽団

全国~世界規模で活動するプロ


NHK交響楽団、東京都交響楽団、ウィーン・フィルや英国ロイヤルフィルなどなど……音楽学校で専門の教育を受けたり、コンクールやオーディションや選抜試験を潜り抜けたり、上の世代のプロに師事したりして、高い演奏能力を身に着け実力を保証されたプロ演奏家の、超一流の演奏を聴くことができます。

人生を音楽に捧げて、音楽で日々の糧を得ている人たちの演奏でもあるので、その分チケット代は高額。オーケストラだとそんなプロを100人くらい集めたりするのですから、プロとプロとプロの全部乗せの贅沢をする分、その全員の生活を支えるために数千円~数万円程度のチケット代になります。
さらに海外から来日した楽団だと、来日するための飛行機代なども加わって1席あたり十万円近くになるものもあります。

少人数編成の場合や、子供向けのキッズコンサート、ファミリーコンサートなどはやや低価格になることもありますが、基本的に質がよくて編成人数も多いほどお値段もする、と思っていいでしょう。


アマチュア楽団~市民楽団、大学のサークル、学校の部活、音楽教室の発表会など~


アマチュア楽団は、普段はそれぞれの生活がある人たちが演奏をしたい!と集まった楽団が多いです。彼らがやりたいから演奏するので、チケット代は低価格や無料、寄付のお願い程度だったりすることも多くあります。

市民楽団はあちこちにありますので、気軽に行けるところで開催されるコンサートもきっとあります。近場の文化会館や市民ホールなどの会場でチラシ配布やチケットを販売していることがあるので、立ち寄ってみてください。

市民音楽ホールのチラシ置き場の一例。プロアマ問わずコンサートのほかに、お芝居や落語の寄席のチラシもある。


警察音楽隊、自衛隊音楽隊など公的機関の音楽隊


警察や自衛隊などが、式典や市民交流などのために編成している音楽隊があります。

警察音楽隊は、都道府県の警察署によって扱いが異なるようですが、警察官を兼任している隊員と、音楽専任の隊員が混ざっているようです。

自衛隊音楽隊の場合、国賓の歓迎や国の祭典での演奏も任せられるプロの音楽家で、音楽の実技試験と専門教育を受けています。その上で自衛官として、警備や災害派遣等の任務にも備えています。

多くの場合コンサートなどは無料で観覧できますが、抽選ということもあります。

特に自衛隊音楽隊の演奏会はチケットの抽選が超高倍率!プラチナチケットになっています。

コンサートの形式

コンサートホールでのコンサート


音楽ホールなどの大きな、音楽を聴くための会場を使ったコンサートです。
演奏者も観客も音楽の演奏・鑑賞のために集まっていますから、基本的には静かに音楽に集中して聴くことになります。

プロの音楽家によるコンサートならチケット代が必要ですし、事前にチケットの予約をしないといけないものも多いです。アマチュアだと低価格~無料ということもあります。

音楽だけを楽しむのに適した形式です。


コンクール


音楽家たちのコンクールで、演奏の技術を競う場になります。会場はコンサートでも使うような音楽ホールを用いるものが多いです。
鑑賞できるものが多いですが、審査をしているのでその邪魔にならないよう、音を立てないなどのマナーに一層気を使う必要があります。

無料のものもありますが、プロを目指す人たちや、プロ同士での競争が行われるコンクールでは入場料がかかるものもあります。

コンクールには課題曲があって、同じ曲の聴き比べができるかもしれないのは、他のコンサートだと珍しいかも?


お店等の催し


レストランや商業施設で、ミニコンサートを行うことがあります。食事やお買い物のついでに楽しめるので、気軽に聴きに行けますね。お店の価格帯や規模によって、一流のプロの演奏が無料で聴けちゃうこともあります。ただし、編成人数などは小規模のものがほとんどでしょう。

テレビの公開収録


現在はコロナ禍もあって中止しているようですが、テレビ朝日『題名のない音楽会』などの音楽番組の公開収録が行われることがあります。番組ホームページなどで参加者募集のお知らせがあるので、チェックしてみてください。

その他、音楽以外のイベントの一部


パレードの一部に音楽隊がいるとか、お祭りの催しの一つにクラシック演奏が含まれているもの、パーティーの余興に生演奏を行う例などがあります。

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オペラハーツの編集とライターを兼任。 小中でピアノ教室に通い、中高では吹奏楽部で打楽器を担当した程度の演奏経験。 クラシック以外にロック、EDM、ボカロ、ゲーム音楽なども好んで聴く。

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