プレビュー:ネザーランド・ダンス・シアター (NDT 2)来日公演2025 11月21日(金)、22日(土) KAAT神奈川芸術劇場 11月24日(月・祝)愛知県芸術劇場

約20年ぶりの来日
選りすぐりの作品を披露
昨年、5年ぶりに来日ツアーを行ったネザーランド・ダンス・シアター。今年はネザーランド・ダンス・シアター2(NDT2)が約20年ぶりにやってきて神奈川と愛知で公演を行います。
NDT2とは
ネザーランドダンスシアター(NDT)は、オランダのハーグにある世界有数のコンテンポラリーバレエカンパニーで人気も高く、優れたダンサーだけでなく、ここでキャリア積んだのちに振付家になる人も多数います。NDT2は、バレエスクールでの教育を受けてプロとして活動していこうとしているプロになったばかりの若いダンサーで構成されています。いずれはNDT1(昨年来日)へ加入することを目指す、という存在だったのですが、このNDT2自体がオリジナルの作品をレパートリーとして持ち、単独でツアーも行う独立したカンパニーとなりました。

スタイルの異なる気鋭の振付家による3作品を披露
今回、3作品を披露します。ファンにとっては見たかった作品ばかりで非常に期待が高まります。


『Folkå』(フォルカ)はNDTのアソシエイトコレオグラファー、マルコス・モラウの作品。ブルガリア音楽合唱団による迫力ある地声のフォークロアな歌声にのせ、土着的なパワーに負けないダンスで強く印象づけられる作品です。以前オンライン配信されたので、ライブでの上演が待たれていました。


『FIT』(フィット)は、自身もNDT2のダンサーとして活躍したスウェーデンの振付家、アレクサンダー・エクマンの作品です。2024年パリ・パラリンピック開会式の演出・振付監督を務めたことで知られており、今年来日したパリ・オペラ座バレエ団の上演作品『PLAY』も彼の振付作品です。『FIT』はジャズのスタンダード・ナンバーを散りばめ、エッジが効いているというよりは洒脱でハイセンス、リズムとユーモアが融合した楽しい作品です。


『Watch Ur Mouth』(ウォッチ・ユア・マウス)を振り付けたのは、イギリスの振付家ボティス・セヴァです。自伝的要素を取り入れた社会へのメッセージを追求しているそうで、ローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ダンス作品賞(19 年)や、シャネルが文化芸術界の革新を促進するために新設した「シャネルネクストプライズ」(21 年)を受賞しています。
バックグラウンドの異なる3人の振付家によるスタイルが全然違う3つの作品、非常に刺激的でダンスの最前線を感じることができます。
現代音楽はスキルの高い演奏家によるパフォーマンスでないと作品を楽しむことができません。それと同じで、コンテンポラリー・ダンスもどんなに作品がハイクオリティでも踊るダンサーに力量がないと命が吹き込まれません。NDT2のダンサーたちは才能に恵まれ、かつ厳しい訓練を受け精進を続けている人たちの集まりです。
彼らのパフォーマンスからは、コンテンポラリー・ダンスはこんなにおもしろいものなのか、と新たな発見があるに違いありません。
ネザーランド・ダンス・シアター(NDT 2)来日公演2025
公演日程
神奈川公演
11月21日(金)19:00
11月22日(土)14:00
会場:KAAT 神奈川芸術劇場
チケット料金:15,000〜6,000円
愛知公演
11月24日(月・休)16:00
会場:愛知県芸術劇場
チケット料金:15,000〜5,000円
企画制作・招聘:愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama
協力:オランダ王国大使館
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▼特設ウェブページ
https://ndt2025jp.dancebase.yokohama









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