ウクライナの小説家ブルガーコフ『運命の卵』×チャイコフスキー オペラ『スペードの女王』、『エヴゲーニイ・オネーギン』~小説を彩るクラシック#23
そんな折、鶏ペスト騒動が起こり、国中で鶏と卵が消え去りパニックになります。
ある日、クレムリン(ソ連共産党本部)からアレクサンドル・セミョーノヴィチ・ロックという男がペルシコフを訪ねてきます。
出典:Wikimedia Commons
ロックは国からの任務で、ソフホーズ(国営農場)【赤い光線】の農場長に任命されてやってきた、とペルシコフに告げます。そして彼は、鶏を卵から孵らせる国のプロジェクトのため、赤色光線の照射装置を渡してほしいと要求します。
当然、激怒するペルシコフですが、国の公文書をちらつかせるロックの前ではなすすべがありません。
ロックは、照射装置を手にしてソフホーズへと向かいます。
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