知られてない事実!ドビュッシー/印象派〜クラシック作曲家ドビュッシーは、印象派画家のモネや葛飾北斎の影響により、偉大なレガシーを作った
3.ドビュッシーとモネ
3.1
クロード・モネの略歴
1840年、モネはパリで生まれ、1851年から芸術学校に入学します。絵画の勉強を始め高い才能を見せ、モネが10代半ばで描いた似顔画(カリカチュア)が注目されたことがキッカケとなり、次第に画家への道を本格的に歩み始めます。
クロード・モネ『印象、日の出』
当時、後の時代では印象派の夜明けと呼ばれる、モネが描いた『睡蓮』『印象、日の出』は、絵の輪郭、陰影をぼかして描くことが古典的な絵画の様式と一線を画し、酷評を受けます。
この評判と世界恐慌の影響によって、モネは順風満帆な画家生活を送れず苦労していました。
しかし、画商のポール・デュラン=リュエルが印象派を支援し普及に務め、アメリカの富裕層の支持を得るとその人気は確立されていきました。
3.2
ドビュッシーとモネの交流
ドビュッシーとモネの交流があったとされる時期は1880年ごろで、芸術家の社交の場であるカフェや象徴主義の詩人、ステファヌ・マラルメの自宅で行われていた「火曜会」に足を運ぶようになり、印象派画家たちと出会い、親交を深めていったとされます。
ドビュッシーは交流のあったモネを含む多くの絵画や詩人に深い理解と共感を示した作曲家となりました。
その代表作のひとつが『牧神の午後への前奏曲』という楽曲です。
この曲は象徴主義の詩の最高傑作と呼ばれるマラルメの『牧神の午後(半獣神の午後)』をモチーフに作曲されました。
また、この曲は後にロシアのバレエ・リュスによってバレエ作品化され、東京バレエ団のレパートリーにもなっています(振付:ニジンスキー)。
2022年9月にはスターダンサーズ・バレエ団によるジェローム・ロビンス版、11月には新国立劇場バレエ団による新作の上演が予定されています。
『The Concert』
2022年9月23日(金・祝)、24日(土)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
-上演作品-
スコッチ・シンフォニー
牧神の午後
コンサート
開演:14:00
★ チケット料金
一般 6,000円〜9,000円
学生 2,500円
詳しくは:スターダンサーズ・バレエ団
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『春の祭典』
2022年11月25日(金)〜27(日)
会場:新国立劇場 中劇場
-上演作品-
春の祭典
牧神の午後(新作)
開演:
25日(金)19:00
26日(土)14:00
27日(日)14:00
★ チケット料金
4,400円〜6,600円
詳しくは:新国立劇場
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