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知られてない事実!ドビュッシー/印象派〜クラシック作曲家ドビュッシーは、印象派画家のモネや葛飾北斎の影響により、偉大なレガシーを作った

4.江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎に影響を受けたって本当?

4.1
すごい!日本の画家の作品は、当時のフランスの芸術に大きな影響を与えた

1867年、第2回パリ万博に日本から工芸品が出品されます。日本の文化がヨーロッパの人々の目に触れたのはこの時が初めてでした。そしてなんと、その品々の梱包に使われていたのが浮世絵です。

当時の日本では浮世絵は美術作品ではなく、新聞や雑誌のような扱いでした。
浮世絵を含む大量の日本美術が輸入され始めると、ヨーロッパでは一大ブームが起こりました。

当時の西洋の画家は、日本人画家による新しい色使い、斬新な線画、今までにない構図に大きな衝撃を受け、それは「ジャポニスム」と呼ばれました。西洋の絵画は瞬く間に日本の絵画の要素を取り入れて、モネ、ルノアール、セザンヌ等によって、たくさんの大作が残されたのです。

ジャポニスムの流れにより、ドビュッシーも、葛飾北斎の『冨獄三十六景・神奈川沖浪裏』や『凱風快晴』の浮世絵風景画に大きな影響を受けました。

葛飾北斎『神奈川沖浪裏』(かながわおきなみうら)

4.2
ドビュッシーが、葛飾北斎にインスパイアされ作曲した曲?

葛飾北斎の『冨獄三十六景・神奈川沖浪裏』にドビュッシーは魅了され、インスパイアされたといわれる曲が、交響詩『海』です。

初版『海』のオーケストラスコアの表紙には、この版画の一部分にそっくりなデザインが使用されました。

このほかにも、『版画』『映像』などの美術的タイトルの曲集が発表されており、『映像』第2曲集の『金色の魚』は日本の漆塗盆に施された蒔絵(まきえ)をモチーフにしたとされています。

次のページ:5.こんなところで、ドビュッシーの曲は使われています

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