ウンベルト・エーコ『ヌメロ・ゼロ』×ベートーヴェン『交響曲第7番2楽章』小説を彩るクラシック#20
ウンベルト・エーコ『ヌメロ・ゼロ』 ナンバーゼロを意味するタイトルは、新聞第0号!?
イタリアを代表する知の巨人ウンベルト・エーコは1932年イタリア北部ピエモンテ州アレッサンドラに生まれました。
トリノ大学で哲学を学び、その後、イタリア放送協会(国営放送局)でドキュメンタリー番組のプロデューサーを勤めます。
前衛芸術の盛んだった60年代のイタリアで、現代音楽、視覚芸術、文学など分野を越えた実験的な番組制作をし、芸術家たちと交流を深めました。
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そして放送局員時代に「記号」というものに惹かれ、徐々に文学活動に比重を移しボローニャ大学で「記号学」を教えるようになると、エーコはこの分野での中心人物となっていきます。
記号学者であり、小説家、哲学者、文芸評論家、エッセイストと、どの分野でも輝かしい功績を遺したエーコですが、2016年、癌のため84歳で亡くなりました。
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代表作は『薔薇の名前』『フーコーの振り子』『プラハの墓地』など。知的で難解な作品が多いのですが、ベストセラーや映画化された作品が多数あり、世界中で楽しまれています。
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