プレビュー:新国立劇場オペラ『フィガロの結婚』12月6日(日)〜12月12日(土)新国立劇場オペラパレス

楽しい、けれども奥深い喜劇
オール日本人キャストで楽しむ
何度鑑賞しても新たな発見のある人間ドラマ

『フィガロの結婚』は結婚式を目前に控えた召使いフィガロとスザンナを巡る一日の出来事を描いた作品です。二人の雇い主である伯爵の屋敷内ではたくさんの登場人物がそれぞれの思いを抱いて動き回ります。
スザンナに迫る主人のアルマヴィーヴァ伯爵、猛烈なアタックで結婚したはずなのに寂しい思いを抱えている伯爵夫人、思いを寄せる相手に翻弄される少年ケルビーノなど、さまざまな思いが交錯します。
身分の違い、男女の駆け引き、嫉妬や誤解といった登場人物たちが繰り広げる物語は、時代を超えて共感できます。登場人物が多くて戸惑うかもしれませんが、見ていくうちに自然に物語に入っていけるのも嬉しいところです。
有名なアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」「恋とはどんなものかしら」「楽しい思い出はどこへ」を楽しみ、さらにモーツァルト・オペラの醍醐味、個々に自分の思いを歌う重唱も聞き逃せません。
アンドレアス・ホモキの演出と阪哲朗の指揮
クオリティ高くドラマが展開

演出を手がけるのは、現代を代表するオペラ演出家の一人、アンドレアス・ホモキ。新国立劇場でも人気のこのプロダクション、モノトーンを基調とした舞台で登場人物はスタイリッシュに映ります。けれども物語が進むにつれてそれぞれの思惑、感情があらわになってきます。登場人物のキャラクターがくっきりと浮かび上がるのが魅力です。だんだん剥き出しになってくる個々の思惑を観察し、心理戦のなりゆきをワクワクしながら見ることができます。
指揮は、長年ドイツの劇場で活躍し、オペラを知り尽くす阪哲朗。新国立劇場には『ホフマン物語』、『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』ほかオペラ鑑賞教室でも指揮しており、すっかりお馴染みです。
オール日本人キャストが集結
今回は、指揮者、キャストともに全員日本人、頼もしい顔ぶれが揃いました。
フィガロ役にはドイツを拠点に大活躍している木村善明、新国立劇場初登場となります。またケルビーノには昨年世界初演した細川俊夫作曲の『ナターシャ』でアラト役として活躍し、高い評価を得た山下裕賀が登場します。
アルマヴィーヴァ伯爵役の須藤慎吾、伯爵夫人役の吉田珠代、スザンナ役の九嶋香奈枝など人気の歌手が勢揃い。それぞれの歌唱はもちろん、彼らのアンサンブルにも注目です。
登場人物が生き生きと振る舞い、考えていることが手に取るようにわかるのは極上の音楽のおかげ、名アリアに集中するだけでなく、物語を語る美しい音楽そのものもぜひご堪能ください。
公演情報
12月6日(日)14:00開演
12月8日(火)14:00開演
12月10日(木)18:00開演
12月12日(土)14:00開演
会場:新国立劇場オペラパレス
チケット料金:28,600円〜1,980円
詳しくは;新国立劇場










この記事へのコメントはありません。