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カエサルとクレオパトラの恋、ヘンデルのオペラ【エジプトのジュリオ・チェーザレ】〜あらすじや曲を紹介〜

ヘンデルのオペラ『エジプトのジュリオ・チェーザレ』

『エジプトのジュリオ・チェーザレ』は、18世紀に活躍したドイツ出身の作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685~1759)が、イタリアでの修業を経て、イギリスのロンドンに移住後作曲したオペラです。ヘンデル最盛期の作品で、ヘンデルのオペラ作品の中で現在、最も上演機会が多いオペラとなっています。

古代ローマの英雄、ガイウス・ユリウス・カエサル(紀元前100年~紀元前44年 カエサルはラテン語読みで、英語ではジュリアス・シーザー、イタリア語ではジュリオ・チェーザレ)とエジプトの伝説的美女クレオパトラの恋物語や、ナイルの戦い(紀元前47年)を扱ったストーリーとあれば、歴史ファンならずとも興味をかき立てられるのではないでしょうか。

ハラハラドキドキさせるストーリー展開、古代エジプトの異国情緒あふれる舞台、ヘンデル独自の色彩豊かなオーケストレーションに乗せて登場人物が歌うユニークなアリアは涙あり、笑いあり!見どころ聴きどころ満載のオペラです!

オペラ『ジュリオ・チェーザレ』とは?〜カエサル、ナイルの戦い〜

ローマ、フォーリ・インペリアーリ通りにあるカエサルのブロンズ像


オペラ『ジュリオ・チェーザレ』は、古代ローマの英雄カエサルが、エジプト遠征で戦った「ナイルの戦い」を題材にしたものです。

紀元前49年、有名な「賽は投げられた」の言葉とともにルビコン川を越え、カエサルはローマに向け進軍。カエサルに追われたグナエウス・ポンペイウス・マグヌス(紀元前106年~紀元前48年)は、エジプトのプトレマイオス13世(紀元前63年~紀元前47年)の元に逃れます。しかし、プトレマイオス13世は、エジプトにやってきたポンペイウスを処刑してしまいます。直後にポンペイウスを追ってきたカエサルを出迎え、ポンペイウスの首を献上します。

オペラ『ジュリオ・チェーザレ』はこの場面から始まります。あらすじや見どころを知って、オペラ『ジュリオ・チェーザレ』を楽しみましょう!

エジプトのジュリオ・チェーザレ|Giulio Cesare in Egitto

邦題異訳:『ジュリオ・チェーザレ』
『ジュリアス・シーザー』
『エジプトのジュリアス・シーザー』
原作:ジャコモ・フランチェスコ・ブッサーニのオペラ台本
台本:ニコラ・フランチェスコ・ハイム
作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
初演:1724年2月20日、ロンドン(ヘイマーケット国王劇場)
構成:全3幕
上演時間:約3時間半

オペラ『ジュリオ・チェーザレ』
先読みあらすじ

政敵ポンペーオを追ってエジプトに来たローマの執政官ジュリオ・チェーザレは、エジプト王トロメーオからポンペーオの首を届けられて嫌悪する。ポンペーオの妻コルネーリアは夫の死に絶望し、その息子セストはかたき討ちを誓う。

弟トロメーオとの共同統治に不満を抱くクレオパトラ。真のエジプト女王の座を勝ち取るため、侍女と偽ってチェーザレを誘惑する。やがて正体を明かしてチェーザレに協力する。

クレオパトラはトロメーオ軍との戦いに敗れて捕虜になる。チェーザレはクレオパトラを救出。セストはトロメーオを討ち取って復讐を遂げ、チェーザレはクレオパトラがエジプトの女王であると宣言する。

オペラ『ジュリオ・チェーザレ』の登場人物

オペラ『ジュリオ・チェーザレ』には、強烈な個性の登場人物が8人も登場します!しかも、ほとんどの登場人物は、歴史上に実在した人物をモデルにしています。

ジュリオ・チェーザレ(カエサル/シーザー)
ローマの執政官(カストラート)

クーリオ(ガイウス・スクリボニウス・クリオ)
チェーザレの副官(バス)

クレオパトラ(クレオパトラ7世)
エジプト女王(ソプラノ)

コルネーリア
チェーザレの政敵ポンペーオ(ポンペイウス)の妻(メゾソプラノ)

セスト(セクストゥス・ポンペイウス)
ポンペーオとコルネーリアの息子(メゾソプラノ)

トロメーオ(プトレマイオス13世)
エジプト王、クレオパトラの弟(カストラート)

アキッラ(アキラス)
トロメーオに仕えるエジプトの将軍(バリトン)

ニレーノ
クレオパトラの従者(カストラート)


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神保 智 じんぼ ちえ 桐朋学園大学音楽学部カレッジ・ディプロマ・コース声楽科在学中。子どものころから合唱団で歌っていた歌好き。現在は音楽大学で大好きなオペラやドイツリートを勉強中。

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