【ランメルモールのルチア あらすじ】引き裂かれる恋人、悲劇の実話…！(2022/9/27 公演情報追記)

ランメルモールのルチア 見どころ

「オペラは、つまらない…。」いえいえ、そんなことはありません！

オペラを観たことない方は、「オペラってつまらなさそう」「オペラって難解」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、オペラを観る前に、ストーリーや見どころ、音楽を知れば楽しめますよ。なんといっても、生のオペラ歌手の歌声、オーケストラを体感すると、もうあなたはオペラの虜になるでしょう。

ランメルモールのルチアの見どころ

１.ルチアが、恐れるよりもエドガルドを想うアリア

「Regnava nel silenzio」
「Quando rapito in estasi」

この２曲は、ルチアが恐ろしい亡霊の情景を歌い上げた後に、エドガルドへの想いをキレイな情景に表して歌い上げます。全く別物と言えるほど、恐ろしさとキレイさが対になるアリアです。亡霊を怖がらないルチアの芯の強さも感じさせます。あらすじの１幕、城内の泉がある庭でエドガルドを待っている時に歌い上げます。

２.みなの心の葛藤が響く六重唱

「Chi mi frena in tal momento?」

あらすじ第２幕の最後に歌われます。ルチアとアルトゥーロの結婚契約書を見たエドガルドと、仕掛けたエンリーコ、どうにもできない狭間にいるルチアを中心に、ライモンド、アルトゥーロ、アリーサを加えた６人の思いが混乱します。「誰がこの瞬間にブレーキをかける？」直訳すると、６人の思いに共通するタイトルです。第３幕が果たしてどのように進んでいくのか…。第３幕へと続く重要な場面になっています。

３.狂乱のアリア

「Il dolce suono」

アルトゥーロを殺して、血まみれになったルチアがエドガルドへの愛を歌います。これは実話なので、この場面を実際に目の当たりにした人々はどんな気持ちだったのでしょう…。言葉にできない人間の恐ろしさを感じていたのではないでしょうか。人を支配することで、人間が崩れていくことをリアルに伝えている場面です。

４.ルチアの死を知ったエドガルドのクライマックス

「Tu che a Dio spiegasti l’ali」

ルチアの死を知って歌い上げるクライマックスも感情が込み上げる見どころです。両親だけではなく、愛するルチアまで失ったエドガルド。ぜひ、舞台でクライマックスを体感してくださいね。あらすじの中では、両親の墓地でエンリーコを待っている際に歌われます。

ランメルモールのルチアの音楽

【序曲】

時代背景と政治闘争の重みを感じさせる旋律から始まり、徐々に舞台の幕開けの明るい旋律へ変化していきます。特に、最初の旋律はランメルモールのルチアの結末を予感したり、どんな話なのか気になる気持ちを掻き立てるような旋律です。

【狂乱のアリア】
「Il dolce suono」

こちらは、最後まで歌われているので、ぜひ聴いていただきたい１曲。特に最後の旋律は美しく、ルチアの恋する情景を感じさせます。殺したアルトゥーロへの想いは傍もなく、エドガルドへの想いを歌う、ルチアの本心を隠さないアリアです。最初に感じる恐怖心をかき消していくかのようにキレイな旋律。安定感の中に、自然と流れる感情表現が心地よく聴きどころです。

この曲は、１９９７年に公開された映画、「フィフス・エレメント」でも使われています。

【決闘の場で、ルチアに裏切られた想いと死の覚悟のアリア】
「Tombe degli avi miei」

家族を殺され、愛するルチアにも裏切られ、死を覚悟したアリアです。「ルチアなしでは、生きているのも負担だ」とも言っています。あらすじの中では、両親の墓地でエンリーコを待っている際に歌われます。

ランメルモールのルチア 公演案内

ランメルモールのルチアは、METライブビューイングで2022年7月1日（金）〜7月7日（木）に上映され、9月の22日(木)、25日(日)、28日(水)には銀座 東劇でアンコール上映が行われました。
METライブビューイング

10月には第一生命ホールにて、オペラ『ランメルモールのルチア』を室内楽ホールで堪能できる公演が。また、11月には日生劇場オペラで、全幕完全版を上演します！

室内楽ホールdeオペラ 佐藤美枝子の「ルチア」
岩田達宗プロデュース
2022年10月22日(土)
会場：第一生命ホール

開演：13時30分

★チケット料金
2000円〜6000円 ※B席(2000円)は完売
U25/1500円（25歳以下）

詳しくは：トリトン・アーツ・ネットワーク

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NISSAY OPERA 2022
『ランメルモールのルチア』
2022年11月12日(土)、13日(日)
会場：日生劇場

開演：14時

★チケット料金
6000円〜10000円

詳しくは：日生劇場

また、ランメルモールのルチアをご覧になりたい方は、ルチアをレパートリーにしている以下の劇団のサイトもご確認ください。