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『巨匠とマルガリータ』ウクライナの小説家ブルガーコフの長編に鳴るオペラ~あらすじと略歴、芸術への影響~小説を彩るクラシック#21

『巨匠とマルガリータ』に出会ってみよう

ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』の要約は、とても困難です。ですが、とても難解か?と聞かれたらそうでもありません。

直近では、2022年北京オリンピック(第24回冬季オリンピック北京2022)フィギュアスケート女子で金メダルを獲得した、アンナ・シェルバコワ選手のフリースケーティングの曲に映画『巨匠とマルガリータ』のサウンドトラックが選曲されたことで、この小説を知った方も多いのではないでしょうか。


映画やドラマから、ミュージカルから、バレエ作品から、音楽からと、たくさんの窓口があるこの小説。

劇作家でもあったブルガーコフだけに、物語には音楽的なリズムがあり、ユーモアがあり、楽しさがあります。そのリズムを掴んでしまえば、深い物語世界を自由な気持ちで味わうことができるように思います。


ブルガーコフの小説ではクラシック音楽が効果的に使われています。オペラを愛したブルガーコフならではの巧みな表現を是非味わってみてください。

文学ファンも音楽好きな方も楽しんでいただけると思います。


参考文献
ミハイル・ブルガーコフ(2015年)『巨匠とマルガリータ』
水野忠夫訳 岩波文庫


小説を彩るクラシック
ブルガーコフ『犬の心臓』
ブルガーコフ『運命の卵』


1982年、福島県生まれ。音楽、文学ライター。 十代から音楽活動を始め、クラシック、ジャズ、ロックを愛聴する。 杉並区在住。東京ヤクルトスワローズが好き。

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