ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|Wolfgang Amadeus Mozart
3 代表作品
3.1 『交響曲第40番』|Symphony No.40 in G minor KV.550
1788年ウィーンにて作曲。交響曲39番、41番と併せて3代交響曲とも呼ばれる。その中でも一番人気が高く、冒頭のメロディーは一度は耳にしたことがあるはずである。
第1楽章:モルトアレグロ/ソナタ形式
第2楽章:アンダンテ/ソナタ形式
第3楽章:メヌエット。アレグレット/トリオ、複合三部形式
第4楽章:フィナーレ。アレグロ・アッサイ/ソナタ形式。
3.2 『ピアノ協奏曲第21番』|Piano concertos No.21 KV.467
1785年作曲。数あるピアノ協奏曲の中でも人気が高く、映画でも使用されていることが有名。ヴォルフガングがウィーンへ上京し、創作意欲盛んな時期の作品である。
第1楽章:アレグロ/協奏ソナタ形式
第2楽章:アンダンテ/三部形式
第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ/ソナタ形式(展開なし)
3.3 オペラ『フィガロの結婚』 |Le nozze di Figaro KV.492
オペラ『ドン・ジョヴァンニ』 |Don Giovanni KV.527
オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』|Così fan tutte KV.588
ロレンツォ・ダ・ポンテの台本によるイタリア・オペラで、「ダ・ポンテ三部作」と総称される。1786年に『フィガロの結婚』、1787年に『ドン・ジョヴァンニ』、1790年に『コシ・ファン・トゥッテ』を初演。『コシ・ファン・トゥッテ』は内容が不道徳すぎるとして、キャラクター名や内容を大きく改作して上演されていた過去がある。
3.4 セレナード『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
Eine kleine Nachtmusik KV.525
1787年作曲。
TVを始め、東武東上線池袋駅での列車の発着音楽に至るまで、様々な場所で多用されている。日本語に訳すと「小さな夜の音楽」。これはヴォルフガング自身が目録につけたタイトルであったという。出版されたのは死後36年後。
第2楽章に関しては、ヴォルフガングの死後に妻のコンスタンツェが自筆譜を譲ったり売り払ったのか、いまだに見つかっていないため本来なら5楽章のはずであるが、現在は4楽章の作品となっている。
演奏規模の指定がないため、弦楽合奏だけでなく弦楽五重奏で演奏されることもある。
第1楽章:アレグロ/ソナタ形式
第2楽章:ロマンツェ。アンダンテ/三部形式
第3楽章:メヌエットとトリオ。アレグレット
第4楽章:ロンド。アレグロ/ロンド形式
参考文献
【書籍】
三枝成彰(2009年)『大作曲家たちの履歴書(上)』中央公論新社
加藤浩子(2016年)『音楽で楽しむ名画 フェルメールからシャガールまで』平凡社
中野雄(2006年)『モーツァルト 天才の秘密』文藝春秋社
久保田慶一(2012年)『西洋音楽史 100エピソード』教育芸術社
片山杜秀(2019年)『革命と戦争のクラシック音楽史』NHK出版新書
【インターネット情報】
クラシック音楽「名曲」の解説と名盤(Musica Classica)
怖い歴史ライブラリ | History Is Written by the Victors.
執筆者
曽根有耶香 そね あやか
聖徳大学大学院音楽文化研究科博士前期課程音楽表現専攻・声楽コース修了。同級生で結成した女声アンサンブルでは千葉県松戸市を中心に各地のイベントやパーティーなどで演奏し、2011年の東日本大震災以後は被災地支援の一環として東北訪問演奏とチャリティーコンサートで集まった義援金を現地へ寄付するなどの活動を行った。またフォーレ『レクイエム』のソプラノ・ソロ、オペラでは『魔笛』童子Ⅰ、『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『コシ・ファン・トゥッテ』デスピーナなどを歌う。現在はNPO法人『音楽で日本の笑顔を』にて合唱指導員として活動している。
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